ANAのA380導入、トレント900エンジン採用でロールス・ロイスも歓迎

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ANAが選定したロールス・ロイス社製のA380向けエンジン「トレント900」 資料提供:ロールス・ロイス

 ロールス・ロイスはこのほど、ANAホールディングス(ANA HD)が確定発注したエアバスA380について、同機にTrent(トレント)900エンジンを提供すると発表しました。価格は約3億ドル(1ドル=121円換算で約364億円)です。
 ANAの787には、ロールス・ロイスのトレント1000が選ばれており、今回のA380のエンジン選定はロールス・ロイスとANAホールディングスの関係を一層強化するものとしています。トレント900エンジンはA380型機の多くに採用されており、市場シェアは50%を超えています。
 民間航空機カスタマーサービス、ディレクターのドミニク・ホロウッド氏は「ロールス・ロイスにとって重要かつ信頼のおけるお客様であるANAより、新しい航空機エンジンに選定されたことを非常にうれしく思う。トレント900はA380型機に最適なエンジンであると確信しており、
ANAがこのエンジンを搭載したA380が運航することを楽しみにしている」とコメントしています。
 トレント900エンジンは2007年に最初のA380商用運航に搭載されて以来、エミレーツ航空(UAE)など航空会社8社が採用。累積飛行時間は550 万時間を達成しています。同エンジンはA380向けでは生涯燃費性能が最も高く、最新型ではA350 XWB向けのトレントXWB、787向けのトレント1000向けに開発された技術も採用されています。