サンタ姿の「モンタクロース」、天草エアラインATR機に

天草エアライン,くまモン

天草エアラインが受領したATR機体下部に描かれているサンタクロース姿のくまモン 資料提供:天草エアライン

 天草エアライン(AHX)は8月13日、双発ターボプロップのATR 42-600(機体番号:JA01AM)をフランス・トゥールーズで受領しました。日本(熊本空港)到着は8月21日12時頃を予定しています。

天草エアライン,ATR 42-600

8月21日に日本初飛来を予定しているATR 42-600型機(機体番号:JA01AM) 資料提供:天草エアライン

 「みぞか号」や「親子イルカ号」の愛称で親しまれている現行機DHC-8-Q100は、ボンバルディアが新造機生産を終了したことから、天草エアラインは最終的にATR 42-600を後継機に選定しました。

 天草エアラインが日本の航空会社として初めて導入するATR 42-600は、天草市と近隣市町村が全額負担して航空機リース会社のノルディック・アビエーション・キャピタル(NAC)から一括購入。天草エアラインによると、機体価格は約23億円。

 新機材デザインは現行機がベースとなっており、プロペラ部分には子どもイルカ、機首部分には親イルカが描かれています。

 また、現行機のデザイナーの横田青史さん(神奈川県)や日本唯一の公認サンタクロースであるパラダイス山元さんの意見も取り入れられ、ATR機の機体に調和するよう工夫されてます。

 現行機で人気なのが右側エンジンナセル下部に隠れている「逆さまくまモン」。ATR 42-600では場所が変わり、機体下部にサンタクロース姿のくまモン「モンタクロース」が大きくデザインされています。

天草エアライン,機内

ATR 42-600(左/写真提供:天草エアライン)と現行機みぞか号(右/撮影:Toshio Tajiri/Flight Liner)の機内

 内装のカラーもパラダイス山元さん監修の下、天草エアライン社員及び関係者等と議論の末に決定したものが取り入れられ、クリスマスをイメージさせるワインレッドと緑を基調とした座席仕様になっています。座席数は現行機(39席)よりも9席多い48席仕様です。

天草エアライン

プロペラ部分に描かれた子どもイルカ 資料提供:天草エアライン

 天草エアラインによると、ATR 42-600熊本到着後のスケジュールは8月26日から実機訓練を予定しています。機材更新に伴う乗員訓練等により、8月24日以降は計6便が運休します。

 運休対象便は天草-福岡線のAMX105便・AMX106便、天草-熊本線のAMX201便・AMX202便、熊本-伊丹線のAMX801便・AMX802便。

 なお、1日3往復で運航している天草-福岡線のうち、朝のAMX101便・AMX102便、夕方以降のAMX107便・AMX108便はこれまで通り運航します。

 ATR 42-600による初便は、当初の計画通り2016年1月末になる見込みです。

天草エアライン,ATR 42-600

天草エアラインがフランス・トゥールーズで受領したATR 42-600 資料提供:天草エアライン

天草エアライン,サンタクロース特別便

今年度に退役する現行機のボンバルディアDHC-8-Q100(機体番号:JA81AM) © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年9月