三菱航空機、シアトルにMRJの開発拠点を新設

シアトル・エンジニアリング・センター(SEC)

本格的に業務開始したシアトル・エンジニアリング・センター(SEC)の外観 資料提供:三菱航空機

 三菱航空機は8月3日、米国ワシントン州シアトル市に子会社である米国三菱航空機の技術部門としてシアトル・エンジニアリング・センター(SEC)を開設し、本格的に業務を開始したと発表しました。

三菱航空機,森本浩通社長

開所式典で鏡割りを行う森本浩通社長ら(写真右から2番目) 資料提供:三菱航空機

 世界的な航空機産業の一大集積地であるシアトルに開発拠点を設けることで、航空機開発におけるエキスパートの知見を最大限に活用し、次世代リージョナルジェット機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発を加速します。

 当日はSECの開設を記念したセレモニーも行われました。出席者はワシントン州のジェイ・インスリー知事(Jay Inslee)、在シアトル日本国総領事館の大村昌弘総領事、パートナーであるAeroTEC社のリー・ヒューマン社長(Lee Human)のほか、三菱航空機から森本浩通社長、SECから本田健一郎所長など。

 SECのスタッフは、日本からの派遣約50名を含めて150名前後。三菱航空機は、SECでAeroTEC社との協働のもと適合性証明活動の加速と、来年第2四半期から実施予定の同ワシントン州モーゼスレイク市に所在するグラント・カウンティ国際空港を拠点とした飛行試験の支援に迅速に対応していくと説明しています。