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出入国審査に顔認証導入、2020年までに日本人の審査は無人化 日経報道
政府は、全国の主要空港の出入国審査に顔認証システムを導入し、2020年までに日本人の出入国審査を原則無人化する方針であることがわかった。日本経済新聞電子版が伝えた。
法務省は、2014年8月から9月の1ヶ月間、パスポートのICに搭載された顔画像を利用した顔認証技術の実証実験を行い、13歳以上の22,994名と5事業者が参加。静止撮影と歩きながら撮影するウォークスルー撮影の2種類を実施した。静止撮影では、誤認証率が上位2社では0.26%と0.54%と1%を切った一方で、最も誤認証率が高い事業者では22.56%となった。また、ウォークスルー撮影での誤認証率は静止撮影の2倍程度となった。撮影と照合にかかる時間は、静止撮影では最短の事業者では1秒未満、最長の事業者では15秒程度だった。
誤認証の理由は、前髪が眉毛にかかっているなどの撮影した顔写真に起因するものや、パスポートの画像に表情があるなどのパスポートの写真に起因するもの、成長に伴って本人の顔が大きく変化したことに起因するものが主なものだった。また、他人の顔画像を使用したなりすましや不正の感知は、4事業者では検知できたものの、1事業者では検知できなかった。
実証実験では、静止撮影では実用化の可能性がある一方で、ウォークスルー撮影は将来的な可能性を感じるとの評価だった。不正利用の検知は充分に検知可能な水準にあるとしている。
この報道を受け、実証実験に参加したサクサホールディングスなどの関連銘柄の株価が上昇した。