ANA HD、沖縄に新会社設立 MRJ整備や機体ペイントなど

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ANA HD、沖縄に航空機整備会社「MRO Japan」を設立(写真は羽田空港隣接ANA格納庫) © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年9月

 全日空(ANA)を傘下にもつANAホールディングス(ANA HD)は6月1日、新会社「MRO(エムアールオー) Japan株式会社」を同日付けで設立したと発表しました。

 那覇空港における航空機整備が主な事業内容で、機体ペイントやANAが今後導入する三菱航空機の次世代リージョナルジェット機「MRJ(三菱リージョナルジェット) 」の整備にも対応します。

 MRO JapanはANA HD、ジャムコ、三菱重工業、沖縄振興開発金融公庫、琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行、沖縄電力、計8社が共同で設立した航空機整備専門会社。那覇空港での事業開始時に予定している資本金は10億円です。

 今後、航空機の整備に関わる国土交通省の認可を取得し、9月に伊丹空港で事業を開始します。その後、那覇空港の航空機整備施設が完成し次第、同空港に拠点を移して事業展開します。

 整備機材はボンバルディアのDASH8-Q300/400とCRJ、三菱航空機のMRJ、ボーイング737と767、エアバスA320とA321。これら整備には重整備も含みます。また、リージョナル機から大型機の機体ペイント作業にも対応するとしています。

 ANA HDは、MRO Japanの顧客について、ANAグループのエアラインや、LCC(格安航空会社)を含む国内外のエアラインを想定しており、今後は沖縄を拠点に拡大が見込まれる航空機整備需要を取り込む考えです。