国土交通省航空局、広島空港の着陸ルール緩和 視程1600mに

 国土交通省航空局は4月24日、広島空港におけるアシアナ航空機の撤去に伴う運航条件の緩和について発表しました。

 広島空港に残置されていたアシアナ航空のエアバスA320(機体番号:HL7762)は25日夜から26日早朝にかけて移動作業を実施する予定で、本撤去作業完了に伴い、26日から滑走路を運用するための気象条件が緩和されます。

 4月17日から同月25日にかけての気象条件は有視界気象状態(地上視程が5,000メートル以上かつ、雲の高さが地表から300メートル以上)であることが必要でしたが、4月26日以降は滑走路方向の視程1,600メートル以上であることを気象条件とします。また、雲の高さの要件は無くなります。

 なお、国土交通省航空局は現地の事情により機体の撤去作業は遅れる可能性もあると説明しています。アシアナ航空(AAR)は4月27日朝7時30分までに機体移動完了を目指しています。

 損傷を受けた航空灯火は4月17日に既に仮復旧しており、広島空港では当該施設による着陸の為の気象条件の制限はなくなりました。同じく損傷を受けたILSを構成するローカライザーは、現在設置作業中の仮設施設による仮運用を5月中旬から予定しています。