香港国際空港に「炊飯器男」が出現 帰国便に乗り遅れ所持金なく

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香港国際空港で、出稼ぎ先のシンガポールから帰国中の山東省出身の中国人男性が乗り継ぎ便に乗り遅れ、空港の中でお土産の炊飯器と米で自炊生活をしていると、香港のアップル・デイリーが伝えた。

出稼ぎ先のシンガポールで仕事を失い、故郷に帰る矢先の出来事だった。香港で乗り継ぐ際に空港のベンチで仮眠をとっていた男性は思わず寝過ごし、済南へ向かう便に乗り損ねた。家族への仕送りや航空券購入などでほとんど手元に現金がなかったので新たにチケットを購入することもできず、レストランにも行けないので、故郷に持って帰るつもりだったお米と炊飯器で毎日ごはんを炊いて空港の中で生活しているという。

2004年公開の映画”ターミナル”では、母国の情勢により帰国できずに空港に缶詰になる主役をトム・ハンクスが演じた。映画とは状況が異なるが、今回の”炊飯器男”のように空港から出るに出られずに空港内で生活せざるを得ないケースは実際にもあるようだ。

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