春秋航空、関空拠点化で関西-中国線週100便以上へ

春秋航空

関西空港を拠点化する春秋航空 © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年2月

 新関西国際空港と春秋航空(CQH)は3月3日、関西空港を春秋航空の初の海外拠点とすることについて、春秋航空の関西空港拠点化計画等で最終合意したと発表しました。

 春秋航空は2014年3月から関西-上海線を週7便で開設し、3月現在で関西-中国6都市間に週28便を就航しています。今回の最終合意を受けて春秋航空は今春にも、関西-鄭州、西安、成都、泉州線の4路線を新たに開設する見込みです。

 今後は東京五輪が行われる2020年までにさらなる大幅な路線拡充を順次行い、関西空港と中国20都市以上に週100便以上を就航させる考えです。

 また、関西空港第1ターミナルを利用している春秋航空は2015年度中に同第2ターミナルへの移転も予定。さらに、2016年度中には国際線専用として計画中の第3ターミナルビルへの移転も行う方針です。

 関西空港はこの移転で、春秋航空の今後の大幅な路線拡充を円滑に進めるとともに、昨今の各航空会社の増便等により混み合ってきた第1ターミナルの混雑緩和、受入容量の確保を図るとしています。

 新関西国際空港の安藤圭一代表取締役社長は今回の春秋航空関空拠点化を受け、「中国路線は春秋航空の拠点化を踏まえ、今後も積極的な路線誘致を図り、2020年には中国50都市以上へのネットワーク展開をめざしたい。」とコメントしています。