ANA、タイに操縦士訓練会社設立 パンナムのノウハウ活用

 全日空(ANA)を傘下におさめるANAホールディングス(ANA HD)はこのほど、自社の投資管理子会社「Strategic Partner Investment Pte, Ltd(SPI社)」を通じて、タイ・バンコクに操縦士訓練会社を設立すると発表しました。
 操縦士訓練会社の社名は「Pan Am International Flight Training Center (パンナム インターナショナル フライトトレーニングセンター)」。13年7月に買収した米国Pan Am(パンナム)社のノウハウを活用し、今般のアジア地域における旺盛な操縦士訓練需要を取り込む考えです。

ボーイング737,フライトシミュレーター

ボーイング737型機のフライトシミュレーター=13年8月 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

 パイロット訓練会社はボーイング737-800型機16機で1日約136便を運航するタイ国際航空(THA)系列のノックエア(NOK)と、航空学科をもつタイのAssumption University(アサンプション大学)とのジョイントベンチャー(JV)形式で立ち上げ、9月中旬からの事業開始を目指します。出資比率はANAグループ75%、ノックエア15%、アサンプション大学が10%。所在地はアサンプション大学のキャンパス内。
 当初はエアバスA320型機のシミュレーター1台から事業をスタートし、2015年にはA320型機2台、B737NG型機2台、計4台のシミュレーターによる事業展開を計画しています。