スカイマークが成田撤退 茨城-中部線も運休し経営改善進める

スカイマーク,A330,JA330D

14年冬ダイヤから成田発着路線を運休するスカイマーク=14年8月 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

 スカイマーク(SKY)は8月14日、14年冬ダイヤが始まる10月26日以降の運航スケジュールを発表しました。
 エアバスA380型機の契約解除をめぐる問題で、スカイマークは逼迫する経営状態を改善すべく10月26日以降は成田発着の札幌、米子、那覇線と茨城-中部線を運休。これにより14年冬ダイヤ以降は成田から撤退する見込みです。
 このほか、4月より運航を開始した羽田-米子線と札幌線直行便は神戸空港乗り継ぎ便へと変更。米子発着の那覇線と神戸線直行便は運航を継続する方針です。
 6月よりエアバスA330-300型機が投入されている羽田-福岡線は現行の1日10往復を増便。14年冬ダイヤは1往復が追加され、1日11往復体制へと輸送力を増強します。
 A330-300は同路線の1日10往復20便に投入。羽田発福岡行き最終のBC027便と福岡発羽田行き始発のBC002便以外がA330対象便です。
 スカイマークの7月の輸送実績は提供座席数、旅客数、利用率ともに前年比で増加。また、4月に開設した羽田-米子線は就航以来初めて7割を超え、堅調に推移しています。今回の路線再編でさらに収益力を強化し、経営基盤及び財務基盤の安定化を図る考えです。