国際民間航空機関(ICAO)、潜在的な危険の警告責任はないと表明

ICAO

国際民間航空機関(ICAO)は、個々の国の軍事紛争等の潜在的な危険性についての警告を行う責任はないとの考えを表明した。

ICAOは、記者の「ウクライナ東部のような紛争地域でのミサイルの危険性について、警告を発するのか」との問いかけに「それは我々の仕事ではない」と述べ、その責任を否定した。

マレーシア運輸省はICAOがマレーシア航空機撃墜後に同ルートを閉鎖したことを挙げていたが、ICAOはルートの閉鎖に関する強制力を持っていないとした。

実際に、4月にはユーロコントロールとICAOが共同でクリミア地区での飛行を避けるように勧告していたが、これらの行為も責任に従い行われた業務ではないとの見解を示す形となった。

実際に多くのICAO加盟航空会社が17日に同空域を飛行していたが、ICAOはこうした件に関して責任を持たず、警告を発する立場にないことを明確にした。

ICAOは、我々の仕事はあくまでも加盟航空会社の決定が条約に適合するかを確認することであり、実際に何をすべきかは各航空会社や個々の政府機関の決定によるものだ。とし、運用に関しての権限を持っていないことを再度確認した。

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