国内LCC初、ピーチが3年で黒字達成 平均搭乗率8割超え

ピーチアビエーション

14年3月期決算で単年度黒字を達成したピーチアビエーション Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

 ピーチアビエーション(APJ)は平成26年3月期の決算を取りまとめ、2012年3月の就航から3年で単年度黒字を達成したと発表しました。黒字化達成は国内のLCC(格安航空会社)で初めて。

 営業収入は305億9500万円(前年同期143億8700万円)、営業利益は20億700万円(同9億6000万円の損失)、当期純利益は10億4600万円(同12億900万円の損失)となり、目標にしていた3年以内の黒字化を達成。14年3月期の平均搭乗率は83.7%、有償旅客数は約300万人でした。

 新規顧客開拓に成功したことで、8割を超える高い搭乗率を達成したほか、LCCが日常生活の一部に定着しつつあること等を今回の黒字化達成の要因としています。

 機長不足等の影響で予定していた増便は先送りするものの、沖縄・那覇空港の第2拠点化を予定通り展開するなど堅実な事業計画の策定と遂行により、2015年3月期は増収を見込んでいます。

 ピーチの井上慎一代表取締役CEOは、今回の黒字達成について「当初の目標通り、就航3年目での単年度黒字を実現することができました。日本におけるLCCビジネスモデルが、条件さえ整えば事業として成立することを実証致しました。ピーチを応援してくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。」と述べています。