ジェットスター・ジャパン、搭乗者数300万人達成記念イベント鈴木みゆき社長一問一答(前編) 2014年に国際線進出・関空拠点化へ

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2013年12月6日に成田空港で開催された、ジェットスター・ジャパン(JJP)累計搭乗者数300万人記念イベントでの、鈴木みゆき社長の囲み取材一問一答は次の通り。

ー300万人達成の感想をお願いします。
75週目ということで、LCCの中で最も最速で達成できたんですが、本当にお客様のサポート無しではこの日を迎えられなかったと考えている。感謝の気持ちでいっぱいでございる。

ー路線ですが、今のところ他が(路線を)張っていない路線を張られているところと、どこでも行きそうな、福岡や新千歳とかも張られていますが、どの程度新規路線を。張った分は(需要が)ついてきているのか。
もちろん、新しい就航地を決める前に調査します。お客様の声を吸い上げて、どこに次就航して欲しいかを考えてます。数多くのデータを収集、分析して利益をもたらす路線ということを検討している。これから非常に人気が出てきそうな観光地というものを大きな目的として掲げている。それを考えて路線を拡大していっている。地元の官公庁、自治体と共に、マーケティングやプロモーションを活発に行い、地域の認知度を上げつつ、お客様の誘致を行っている。

ー18機でやってきて、ある程度飛行機に余裕がある状態でしょうか。
稼働率という意味ではフル稼働ではないですが、それなりに足元を固めてしっかりと定時運航率を高い数字で維持できるよう運航していきたい。国交省の数字では、定時運航率は、フルサービスキャリアと変わりない数値を維持できている。まずはしっかりとお客様の期待に応えられるような運航効率を考え、稼働率を上げていこうと。

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ーカンタスでコストカットが発表になったが、ジェットスタージャパンにも指示が下りたか。
カンタスが直接JJPの経営に関与するわけではなく、距離を置いて経営している。LCCですから、低価格を提供するためには、極力、費用とかコストを常に抑制しないといけないというのが任務と考えているので、単価を下げる方向に常に働いている。

ー来年は国際線という話ですが、いつくらい、どれくらいの規模?
もちろん国際線もいずれ飛ばしたいと考えているんですが、当初から急いでいない。他のLCCと我々の違うところは、ジェットスターグループが既に16カ国に路線網を張っているので、我々の使命は、国内に充実した路線を拡大させ、定着させるのが優先事項と考えている。(12月20日就航の高松線含めて)10都市14路線を飛ばしていますが、国内線、地方のサービスの拡大というのも、慎重に考えて、そちらをまず固めていきたい。

ー2014年に国際線を飛ばすという計画に変更はないか?
特にいつというのは未確定ですが、希望として、ひとつの節目にしたいと考えている。

ー関西空港の第2拠点化はいつになるか?
関西空港の拠点化は我々の戦略の中で、優先順位が高い戦略ですが、今の段階では、成田の基地で磐石な体制に力を注力するということで、まず(成田の展開を)先におこなって、来年から関空基地化を目指していきたいと思う。関空基地を得ることで、お客様に使い勝手が良いダイヤも導入できますし、飛行機の稼働率も余裕を持って、効率よく実行できるのでそれを期待して準備している。

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ー関空第2拠点化が遅れている影響は?どの程度効率化できるのか?
常に視野に入れていますが、利益をもたらす要素は稼働率だけではなく、搭乗率とか、平均運賃とか、付帯収入の向上といういくつか要素がある。関空基地化で稼働率を上げるだけでは目標を達成できない。他の要素も一杯働いている。

ー関空が第2拠点化できずネックになって(経営が)圧迫というのは?
いまの段階でございません。

ー10月にJJPとJTBとの新しい取り組みをスタートさせましたが、直販と旅行会社経由との比率は。JTB以外取り組みする計画は。
JJPはパートナーとの重要性を深く認識していたので、JTBや他の旅行代理店の方達とといろんな計画を練っていきたいと。だいたい8割直販、2割代理店経由になっていますが、JJPにとってパートナーは重要な要素だと考えている。

ー旅行会社経由を高めていきたいという考えていますか?
理想的な比率というのはないが、(代理店経由が)必然的に増えていくと思う。

今の段階では、旅行代理店各社約30社以上と契約締結していますが、どんどん増やしていきたいと思いますし、ローソンで航空券を購入できる仕組みも取り入れましたので、そういう形で他のコンビニや販路を拡大していきたい。

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ー運賃と付帯の比率はだいたいどれくらい?
(JJPでは)言及していませんが、グループ全体では、付帯収入が3割を占めている。

ー成田空港が3月からカーフューの弾力化で、あるとよいですか?
本当に助かります。基本的に頻繁に使っていないですが、悪天候とか、機内でご病気になったお客様がいらっしゃった場合、どうしても遅延が発生する時期もありますので、もう少し余裕をもって弾力性を導入していただけたのは感謝している。

ー地元に持ちかけた段階では、朝の5時からということだったが、後ろに余裕があったほうが
今は、事前打ち合わせで23時以降に到着してもいいということになりましたので、我々にとっても、運航効率を挙げる意味でもいい。

加えて、お客様の利便性を考えると、運航時間を延長するだけではなく、交通手段もある程度整理していかなければいけない。京成バスさんとかもいろいろと考えていただいているので、協力しながら利便性を向上していきたい。

ーバニラ・エアが那覇線の深夜便の運航をはじめますが、JJPでは22時、23時の深夜便の運航を考えていますか?
検討はしますが、何も決まっていません。

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