デルタ航空、機内でスマフォ利用OKに アメリカ初の申請

デルタ航空(DAL)は11月1日、乗客が高度1万フィート未満の機内で小型電子機器が利用できるように準備を整えたと発表しました。これはアメリカ連邦航空局(FAA)の規制緩和を受けたもので、アメリカの航空会社としては初の運用計画提出。

デルタ航空

FAAのルール緩和で電子機器類の使用範囲を拡充したデルタ航空 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

これまで離着陸時を含む高度1万メートル未満の機内では、全ての電子機器類の利用は禁止されていましたが、FAAの規制緩和でデルタ航空のアメリカ国内幹線向けの機材およそ570機の機内にて、地上走行中や離陸・着陸時にタブレット端末やスマートフォンなどの電子機器類が使えるようになりました。

使用にあたっては電波を発しない「機内モード」が条件。そのため、携帯電話の通話は引き続き全面禁止となります。

また、デルタ航空は全保有機材を対象に、フライトの全過程において小型電子機器利用が航空機の安全運航に影響を与えないことを確認する耐性テストを完了させています。

アメリカ国内の地方路線を運航するデルタ・コネクションの約550機に関しては、年内に同様のルール変更を適用する見込み。なお、米国内線で計800機以上の機内にて提供中の有料インターネットWi-Fi接続サービスは、引き続き高度1万フィート以上で提供されます。