香港エクスプレス航空、羽田就航プレスカンファレンス アンドリュー・コーウェンCEO代理 質疑応答一問一答

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2013年11月7日に、香港エクスプレス航空が、東京/羽田〜香港線就航に先立って開いたプレスカンファレンスでの、アンドリュー・コーウェンCEO代理の質疑応答は次の通り。

ー香港航空、香港エクスプレスいずれもこの数年間で、日本市場でいい成績を残せなかったが、それをどう見ているか、どう克服するのか。(トラベルビジョン)

香港航空に関しては、マーケットでのパフォーマンスがたしかに優れていないのは事実となる。これは経済危機により、景気が低迷したというのもあると思う。予約はそのために下がったということもあります。津波や地震などの影響もあります。政治的な背景もあります。非常にチャレンジでありました。予約自体は、香港と日本との間というのは、どの航空会社でも全て下がっていたと考えている。しかし、このフライトの状況は過去のことだと思う。景気が回復しつつある中、我々の場合は、予約の状態はとても良いですし、これから状況としては改善してくると言えます。

ー旅行会社とのお付き合いも大事とのことだが、旅行会社としては、香港エクスプレスはまた飛ばなくなってしまうのではないかという、2008年くらいのイメージが残っているが、どう払拭するのか。(トラベルビジョン)

まず、我々のフライトは現在のところ、91%という非常にフルな状況となる。そして、関西〜香港線のフライトも、完璧にフル、予約は混み合っている状況なので、これに関しては問題ない。これだげ日本と香港の間で利用客があるという見込みがあるのを考えますと、この状況に関して問題ないと思う。過去にはそういう時期はありました。やはり、全体の景気の低迷があったというのは事実であり、そのために他の航空会社みんな大変な思いをしてきたというのもあると思う。我々は克服して、日本対しても、コミットしていく。その事を示すために、いろんな各地に対し、フライトを増やし、フリートを増やしていくというのをアナウンスメントしている。旅行会社も理解していただけると思う。

ー価格の件ですが、羽田〜香港片道12,700円とのことでした。他社の場合、便や曜日によって値段が変動すると思いますが、一番安い場合でこの値段なのか、変動するのか。(J-CAST)

たしかに、12,700円という価格は、JCAB(国土交通省)に承認された運賃となる。そして、この運賃を年間を通じて提供している。全てのシートに対してこの価格が適用されるかといえばそうではなく、需要が高く、混み合っている時期はもう少し上がることになる。我々の運賃は他社より40〜50%、少なくとも40%安くなっているので、その点は魅力的だと思う。ブッキングを考えると、早く予約したほうがと価格は安くなる。出発日が近くなってしまうと高くなってしまいる。

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ーウェブサイトを拝見すると、日本からチケットの予約がウェブ経由で予約ができなくなっていて、代理店を通じてになっているが、日本からウェブで予約ができる目処を教えてください(J-CAST)

現在は、旅行会社を通じて予約していただきます。そうすると、効率的によいサービスを受け、予約ができるということでそうしていただいている。日本語のウェブサイトですが、正直言いまして我々は、英語、広東語のウェブサイトなどの準備をしないといけないとのことで、日本語も快適なものにしたいと考えていますので、もっと完璧なものにしていきます。その中で、ホームページでの予約ができるようになる。テクニカルの面でまだそうなっていないですが、そのうちそうなる。

ただ、重要なのは、日本のお客様、旅行客の皆様に、一番好きなやり方でブッキングできるようにしなければならない。旅行会社、ホームページ、携帯を通じて、コールセンター、パートナー会社通じてというのも考えている。

ー0時30分に羽田に到着するとのことですが、ほとんどの交通機関が終わっている時間になりますが、この点についてバス会社等に働きかけなどを行ったのでしょうか。この点についてどう思っていますか。(Traicy)

フライトが本当に夜遅いというのは熟知している。そのためには、バスなどの交通機関にアナウンスメントをして、知っていただくように働きかけをしている。タクシーなどのサービスを知っていただく、ホテルなどのアレンジメントなどの呼びかけをしている。できるだけ我々はサポート、支援をしていていきたいと考えている。しかし、このフライトのスケジュールは、日本から香港では朝に着く。フルに滞在期間を活用していくために、この時間を設定したことが重要と強調したい。

もっと一日のうち朝早い時間などを選ぶことができるようになることを、JCABに呼びかけているのですが、その承認は下りていません。承認待ちとなる。

ー他の都市への就航も検討しているとのことですが、具体的な都市名は。(Traicy)

今言ってしまうと他の航空会社に止められてしまうかもしれないので秘密となる。でも、もうすぐ発表します。

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ー羽田と関空で、(関空は)LCCターミナルではなく第一ターミナルとのことで、LCCにとってコストがかかりすぎる気がすると思いますが。この点は。(航空新聞)

やはりお客様の便利さを優先した。そして、LCCターミナルではなく、フルサービスのターミナルを選択した。LCCターミナルにすれば、バスに乗って遠くに行かなければいけない、またなくてはいけないという不都合な状況をなくした。コストはかかるのは承知していますが。

ー日本〜香港間で利益を出すには、そのくらいの搭乗率は目安にするか(航空新聞)

私はボスに100%と言わなければいけないが、90%は狙っていきたいと思っている。将来的には上げたいとなる。

ー預けの荷物ですが、無料の制限はどれくらいになるか(地球の歩き方)

10キロまでが持ち込みの制限となる。我々LCCですので、私も荷物はすごく持って行くほうですが、なんとなく増えてしまうが、皆さんそういう傾向にある。荷物の量に応じて料金がかかるという風になっている。15キロ、20キロ、30キロというのが、国際線での制限の数字になっていますからそれ以上だと健康上の理由によって制限になっている。

キャリーオンについては、ラップトップや他のバッグ、2つまでのバッグで10キロとなる。

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ー価格で確認だが、早めに予約したら安くなるとのことだが、12,700円より安くなるという認識でよろしいか。(日経)

あの、石油価格が下がればそうなると思う。そうでない限りにおいて、現代では、我々は12,700円というのを基本的なベースプライスという風に考えている。非常に石油が高騰していますので。

ー関空〜香港線も同じ価格で?正確な数字があれば。(日経)

価格は違いる。大阪の記者会見でお知らせしようとためているのですが、非常に似ているというのは確かとなる。

ーロードファクターの件で、今日は91%とのことですが、羽田から香港に戻る便のロードファクターは(日経)

香港〜羽田は93%、羽田〜香港は91%。今夜のフライトは。

ーそうすると、この先のフライトも日本人は余り多く無い?将来的な日本人の比率は?(日経)

はい。3%以下…。(今日の搭乗率から言ったとみられる)

フライトは行き先が香港に行くか、羽田に行くかで、日本人かどうかというのは、もっと調査してみないとわからないというか、明確にはなっていない。50:50か、60:40くらいになるかと思う。

(補足の日本人)今日の香港〜羽田には日本人は乗ってこれないので、日本のトラベルエージェンシーは、香港からの便は売れないので。今日の日本発から発売になるので。

ー香港では、ジェットスターグループもLCCのジョイントベンチャーを立ち上げてビジネスを始めようとしている。香港でのLCC業界の競争状況をどう認識しているか(日経)

香港だけではなく、日本の市場含めて全体的なところを申し上げたい。だんだんLCCが増えてきた、市場に参加してきたということで価格が安くなって、普通の人にも買える状況になって、そして人気が出てきたというわけとなる。そのことを考えるのは驚くことではなく、大半の人を考えると別に裕福ではなく普通の収入が大半。その人が子どもを連れていきたいと考えると、どんどんLCCを使って旅行に出るだろうと考えると、これから5年間の間に、LCCは市場の3分の1を占めると考えている。

シンガポールでは、旅行客の30%がLCCとなる。フィリピンでは60〜70%となる。もちろんフィリピンのほうが、全体の収入を考えると低いわけとなる。

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