帝国データバンク、中堅・新興航空会社の経営実態調査を発表 ジェットスターは関空拠点化延期で大幅赤字見込む…

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帝国データバンクは、2013年9月27日、「国内中堅・新興航空会社18社の経営実態調査」を発表した。

ANAとJALを除いた航空会社18社が対象となっており、LCC3社も含まれている。

関空を拠点とする、Peachは、実質稼動1期目で、収入高約143億8700万円を計上した。価格にシビアな関西圏の利用者を獲得したほか、24時間運航が可能で、着陸料も安い関空を拠点としたことが奏功し、コスト削減と搭乗率の向上につながっているほか、定時運航率や運航品質が高いことが受け入れられていると見ている。

一方、成田を拠点とするエアアジア・ジャパンは、就航から約8ヵ月しか経っておらず、通期で稼動した実績ではないが、搭乗率が伸びず苦戦している。東京・多摩地区や神奈川県、埼玉県からは成田空港まで遠く、交通費の割高さに加え、成田空港は夜11時から朝6時まで発着できないため、機材を効率的に運航させられないことや、最終便が欠航になるなどのトラブルが収益を悪化させる要因となったとの見方だ。

同じ成田を拠点とするジェットスター・ジャパンは、業績非開示であったが、拠点である成田空港からの利用者が伸び悩むほか、関空の拠点化が延期となったことで赤字幅が拡大し、数十億円にのぼる大幅赤字が見込まれているとのこと。同社は、機材の増加により年内にも関空拠点化を行うと見られる。

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