色々な割引があるけれど…新幹線に安く乗りたい 東日本編

早くて本数もあり便利な新幹線。しかし、利用するのにはそれなりのお金がかかってしまいる。LCCや高速バスなどで、安価な移動手段が続々と登場しているこの頃。空席や時間に余裕があれば便利ですが、「バス酔いしてしまう」「やっぱり急ぎたい」という方も多くいるはず。

そこで今回は、JR東日本エリアの東北・上越・長野・山形・秋田新幹線にある割引制度を、東京~仙台間を例にご紹介したいと思う。

えきねっと

・新幹線にもある!早期購入割引「トクだ値」シリーズ
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飛行機や高速バスではお馴染みの、「○日前までに買うと、△%お安くなります!」といった早期購入割引は、会員限定ですがJR東日本の新幹線にもあります。

乗車1ヶ月前の午前10時から13日前の午前1時40分まで販売している「お先にトクだ値」、当日の午前1時40分まで販売している「えきねっとトクだ値」。

それぞれ、乗車券と指定席特急券がセットになっている。

「お先にトクだ値」は、列車によって30〜35%が割引になる。

35%割引の列車の場合は、東京都区内〜仙台市内まで、通常期に大人1人が利用した場合は6870円となるので、普通に乗車券と指定席特急券を購入した場合の10590円と比べて3720円安くなる。

「えきねっとトクだ値」は、列車によって10〜15%が割引になる。

15%割引の列車で、東京都区内〜仙台市内まで、通常期に大人1人が利用した場合、8990円となり、普通に乗車券と指定席特急券を購入した場合と比べて1600円安くなる。

いずれも、設定列車や座席数に制限があるので、「指定席に空席があるのに、トクだ値はない!」ということもありますのでお早目のご購入をお勧めします。

また、期間や列車がさらに限定されてしまいますが、「お先にトクだ値スペシャル」といった商品もあります。こちらも乗車券と指定席特急券がセットになって、通常の半額の値段で販売されるので、高速バスの運賃と同じくらいで新幹線を利用できてしまいる。

9月は東北新幹線(東京~仙台)、10月は長野新幹線、11月は上越新幹線にそれぞれ設定されている。購入期限は13日前の午前1時40分と「お先にトクだ値」と同じですが、早めに売切れてしまう傾向があります。

なお、これらの商品を購入するためには「えきねっと会員登録(無料)」と「クレジットカード登録」が必要になる。また、きっぷの受取はJR東日本の「みどりの窓口」「指定席券売機」「びゅうプラザ」限定なので、JR東海のみどりの窓口がある、東京駅を利用する場合などは注意が必要となる。

「トクだ値」販売時間に間に合わなかった!売り切れていた!という場合でも…

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えきねっとでは、「トクだ値」シリーズの他にも「えきねっと割引」といった割引制度があります。

「えきねっと」を通して、「指定席・グリーン席・グランクラス」の特急券を購入し、JR東日本の駅の「指定席券売機」で受け取るという条件をクリアすれば、距離に応じて特急券が100〜700円(東京~秋田新幹線各駅など)安くなるというもの。

自由席は対象外で割引額は大きくありませんが、ネット購入して指定席券売機で受け取るだけでおトクになるのは嬉しいですね。

なお、こちらの割引を適用させると、在来線特急乗り継ぎの場合に受けられる「乗継割引」など、他の割引との重複割引ができない場合がある。

また、「えきねっと会員登録」と「クレジットカード登録」が必要。さらに、受け取りはJR東日本の「指定席券売機」限定となり、「みどりの窓口」などでの受け取りは割引対象外になってしまうのでご注意を。

モバイルSuica

・モバイルSuica特急券「モバトク」「スーパーモバトク」
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「おサイフケータイ」の「モバイルSuica」対応端末を持っている方は、「モバイルSuica」の会員登録をすれば(EASYモバイルSuicaは不可)、こちらでもおトクに新幹線を利用することが出来ます。

乗車1ヶ月前から、「モバトク」の場合は列車発車6分前まで、「スーパーモバトク」は前日の23時40分までに、携帯電話のアプリから購入手続きをすれば、Suica機能を使ったチケットレスで新幹線に乗車できる。

通常では少し値段が高くなる「はやぶさ号」や、ピークの時期に利用する場合でも、「モバトク」「スーパーモバトク」では値段が変わりません。

価格例を見てみると、東京~仙台間を「スーパーモバトク」で普通席利用の場合、乗車券・指定席特急券セットで8730円となり、通常より1860円安く、直前まで購入できる「モバトク」でも9700円で、890円安くなる。

注意点は、モバイルSuicaの登録にはクレジットカードが必要になることと、JR東日本グループの発行している「ビューカード」以外のカードでは、年会費が1000円がかかることとなる。

また、万が一携帯電話の充電が完全に切れてしまったり、故障により改札を通れない場合は、現金で通常の運賃・料金を払わなければなりません。

そして、通常の紙のきっぷや「トクだ値」シリーズと異なり、「モバトク」「スーパーモバトク」では、新幹線の乗車駅から降車駅までが有効となっており、遠距離を利用する場合におまけでついてくる「東京山手線内」「東京都区内」「仙台市内」の各駅から(まで)利用する場合は、新幹線の乗車駅まで、降車駅からの運賃が別に必要になる。

したがって、場合によっては通常の紙のきっぷを買ったほうが安くなることもあります。乗継割引や学割を組み合わせて利用することもできない。

以上、東京~仙台間を例に出して比較をしてみましたが、JR東日本の新幹線全線に同様の割引が設定されている。

この他にもおトクなきっぷがあったりするので、旅のプランに合わせて商品を選んでみるといいでしょう。