クアラルンプールとシンガポール結ぶ高速鉄道、計画延期

マレーシア政府とシンガポール政府は9月5日、クアラルンプール~シンガポール間を結ぶ高速鉄道計画(HSR)の延期を決めた。共同声明を発表し、明らかにした。

建設の中断期間は2020年5月31日までで、その間にコスト削減の方策を議論する。マレーシア政府はシンガポール政府に対して、4,500万マレーシア・リンギット(約12億円)の補償金を支払う。マレーシア政府が高速鉄道の建設の中止を決めた場合、さらに補償金を支払う。

開業予定も2026年から2031年までに延期した。高速鉄道の建設は、両国の間で2016年12月に合意していたものの、今年5月のマレーシアでの政権交代後、巨額の政府債務を理由に延期をしていた。

高速鉄道はクアラルンプールとシンガポールの間約350キロを結ぶもので、シンガポール側に1駅、マレーシア側に7駅の8駅を建設する計画。最短1時間半で結ぶことができるようになる。