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国際航空運送協会(IATA)は、ニュージーランド航空と香港国際空港が「One ID認証」を初めて取得したと発表した。
One IDは、旅客の移動全体でデジタルIDと生体認証を活用するための国際的な業界標準。旅客は空港に到着する前に本人確認と渡航書類の確認を済ませることで、各チェックポイントではパスポートや搭乗券を繰り返し提示する代わりに顔認証で通過できる。
新たな認証制度は、航空会社、空港、政府に対し、その組織のデジタルIDと生体認証の運用がIATAの国際標準を満たしていることを保証するもの。認証分野は「入国適格性のデジタル化」「コンタクトレス・トラベル」「生体情報の取り扱い」「プライバシー・同意・ガバナンス」の4領域で、航空会社、空港、技術提供事業者が対象となる。両者はそれぞれの事業に該当するすべての領域で認証を取得した。
IATAの2026年版「Global Passenger Survey」では、78%の旅客が、空港のチェックポイントで物理的な渡航書類を提示せずに済むのであれば生体情報を共有してもよいと回答した。
IATAのニック・キャリーン運航・安全・保安担当上級副社長は、「デジタルIDは旅行を大幅に簡素化できるが、それは移動に関わるすべての関係者が、他者による本人確認、生体データの取り扱い、プライバシー保護の方法を信頼できる場合に限られる」とコメントした。
香港空港管理局のビビアン・チョン最高経営責任者(CEO)は、香港国際空港のセルフサービス型生体認証システム「Flight Token」について、「現在、同空港の出発旅客の80%以上が出発時の全チェックポイントでFlight Tokenを利用できる。2021年の導入以来、9,300万人以上が利用している」と述べた。
ニュージーランド航空のジェレミー・オブライエン最高顧客・デジタル責任者は、「香港国際空港との実証実験により、デジタルIDが国境を越えて機能し、書類や行列の必要性を減らせることが示された」としている。
IATAは、デジタルIDの普及に向け、デジタル渡航証明書(DTC)の発行・受け入れを可能にするための各国政府との連携、生体認証IDの導入を支援する「Contactless Travel Directory」、渡航書類の確認を自動化する「Timatic AutoCheck」などの取り組みを進めている。