探検クルーズ船「ホンディウス号」で乗客3名が死亡 ハンタウイルス感染症の疑い
世界保健機関(WHO)は、オーシャンワイド・エクスペディションズの探検船「ホンディウス」号の乗客から検出されたハンタウイルスが、アンデス型だったことを明らかにした。
ハンタウイルス感染症は、オルソハンタウイルス属のウイルスを病原体とする感染症で、深刻な呼吸器疾患を引き起こす可能性がある。感染したげっ歯類の尿や糞便への暴露と関連しているほか、稀に人から人へと感染する。潜伏期間は1週間から5週間で、通常は約2週間。発熱や咳、筋肉痛などを呈し、嘔吐や下痢を伴うこともある。アンデス型は人から人へ感染する型だという。
最初の死亡者は4月11日に船内で発生し、同24日に遺体とともにセントヘレナ島で下船した妻が、同27日に死亡した。同日には別の乗客が搬送され、重篤ながら容態は安定している。5月2日には別の乗客が死亡した。船員2名も症状を有している。
さらに同船に乗船後、運航会社から送られたメールに基づき、スイス・チューリッヒの病院を受診した乗客からも、ハンタウイルスが検出された。
船内に残る治療が必要な人は、カーボベルデ沖に停泊中の船からオランダの病院へ移送される。WHOのテドロス事務局長は、「現時点で、全体的な公衆衛生リスクは低い」とした。