AirJapan、成田から最終便出発 ANA系「第3のブランド」、約2年で幕引き

ANAホールディングス(ANAHD)傘下の中距離国際線ブランド「AirJapan(エアージャパン)」が3月28日、最終運航を迎えた。成田空港では、日本発の最終便となるバンコク/スワンナプーム行きのNQ1便の出発に合わせて社員約70名が見送りに立ち、利用者に感謝を伝えた。

エアージャパンは、全日本空輸(ANA)、Peachに次ぐANAグループ第3のブランドとしてスタート。2024年2月9日の東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線を皮切りに、同年2月22日に東京/成田〜ソウル/仁川線、4月29日に東京/成田〜シンガポール線を開設した。

▲エアージャパンが最初に開設した東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線(2024年2月9日に開設した)

機材はANAが運航するボーイング787-8型機を転用した。2024年1月6日に初号機(機体記号:JA803A)、同年4月9日に2号機(同:JA801A)、2025年11月22日に3号機(同:JA802A)を受領。客室は全席エコノミークラスの324席仕様に改修し、機体には藍色と曙色の塗装を施した。

当初は2025年度末までに6機体制とする計画で、関西空港への進出も検討していたが、機材納入の遅れやロシア・ウクライナ戦争の長期化など世界情勢の変化を受け、2025年10月30日にAirJapanブランドの休止を発表した。

各路線とも東京/成田からの最終便は3月28日発で、ブランドとしてのラストフライトは3月29日午前0時55分シンガポール発、同8時40分東京/成田着のNQ4便となる。

成田空港ではNQ1便の出発に合わせ、エアージャパン運航部の道廣直幹部長が利用客に向けてあいさつした。ブランド立ち上げに初期から関わっていたという道廣部長は、「格納庫でエアージャパン仕様の飛行機と客室を披露したとき、いよいよこれから始まるという高揚感に包まれたのを覚えている」と振り返り、「ブランドとしての運航は一区切りとなるが、エアージャパンにかけていただいた暖かい言葉や培った知見は、ANAブランドの今後の発展のための大きな財産として引き継いでいく」と述べた。

駐機場では、NQ1便のJA801Aが58Bスポット、ソウル/仁川から午後3時45分に到着したNQ122便のJA802Aが58Aスポット、午後5時5分発シンガポール行きのNQ3便のJA803Aが57Bスポットに入り、エアージャパン塗装の全3機が横並びとなる場面も見られた。

NQ1便は298名が利用。午後5時37分に出発、午後6時1分に離陸した。バンコク/スワンナプームには午後10時40分に到着予定で、折り返し3月29日午前0時10分発の東京/成田行きNQ2便となる。

エアージャパンによると、2024年2月9日の就航から3月29日までの780日間の累計運航便数は、バンコク線が1,514便、ソウル線が1,520便、シンガポール線が1,090便の計4,124便。利用客数は、バンコク線が34万4,200人、ソウル線が36万9,500人、シンガポール線が25万5,200人の計96万8,900人に上る見込み。