新幹線と航空機で生鮮品を海外へ JR東日本とJAL、荷物輸送でタッグ

JR東日本と日本航空(JAL)は1月13日、新幹線と航空機を連携させ、地方発の荷物を海外へスピーディに届けるサービス「JAL de はこビュン」を開始した。海産物や青果など鮮度が求められる地産品の海外輸出拡大を促し、地域活性化を狙う。初日は福井県産の生きた越前がになどの海産物を敦賀駅から台湾に輸送した。

JR東日本グループの鉄道荷物輸送サービス「はこビュン」と、JAL国際線貨物輸送を組み合わせた仕組みで、新函館北斗、秋田、新潟などの各駅から新幹線で東京駅に運び、羽田空港または成田空港を経由して海外に輸出する。取り扱う品目は鮮魚、青果、花き、機械部品など。現時点の輸出先はシンガポール、クアラルンプール、香港、台北の4都市5空港に限られるが、順次拡大する。

越前がにや敦賀真鯛など計23キロの海産物を積んだ北陸新幹線「かがやき508号」は、午前9時21分発に敦賀駅を出発し、午後0時36分に東京駅に到着。トラックで羽田空港へ搬送後、通関を経て台北松山空港行きのJL99便(ボーイング787-8型機、機体記号:JA823J)に搭載され、午後6時20分に出発した。台北には現地時間午後9時5分に到着する見通し。

輸送と通関手続きの窓口を一本化し、シームレスな輸送を実現することで、他の輸送手段に比べて所要時間を大幅に短縮した。敦賀駅から台北松山空港までの輸送は、従来のトラックと飛行機の組み合わせでは30時間以上かかるが、新幹線輸送を活用することで約12時間40分に縮まるという。JALの担当者は「両社のネットワークを簡単に利用できるようすることで、小口の荷主やこれから輸出に挑戦する事業者のハードルを下げ、輸出促進に貢献したい」と話す。

▲「JAL de はこビュン」のロゴマークを発表するJALの木藤祐一郎執行役員(左)とJR東日本の髙木浩一常務

JAL貨物郵便本部長の木藤祐一郎執行役員は、「JR東日本の新幹線ネットワークとJALグループの航空輸送ネットワークをつなげることで、日本の生鮮品をより早く鮮度を保って海外に届けられる」と説明。JR東日本マーケティング本部副本部長の髙木浩一常務は、「新線な食材を今まで味わえなかった鮮度で届けることで、地域ブランド確立や人の移動につなげたい」と話した。

▲敦賀駅で新幹線に搭載される「JAL de はこビュン」の荷物(写真提供:JR東日本)

▲東京駅で新幹線から降ろされる荷物

▲東京駅の荷捌場でトラックに積み替えられる荷物

▲羽田空港で飛行機に搭載される荷物