ソラシドエア、長崎就航20周年 記念イベントを開催

ソラシドエアは、8月1日に長崎〜東京/羽田線の就航20周年を迎え、記念イベントを開催した。

長崎発東京/羽田行きのソラシドエアSNJ36便の出発ゲート前では、6月に就任したばかりの山岐真作代表取締役社長の囲み取材も行われた。

山岐社長は、この節目を「大変嬉しく、かつ光栄に思っている。この長きにわたる運航が、ひとえに長崎の県民や、長年ソラシドエアを愛用している顧客のおかげである」と感謝の意を語った。

また、長崎〜東京/羽田線は、同社が宮崎、熊本に次いで3番目に就航した路線で、現在では1日4往復が運航され、同社の「基幹路線のひとつ」として位置づけており、「この20年間で、延べ650万人もの乗客がこの路線を利用している」とアピール。山岐社長は、「長崎の最大の魅力は、観光資源、食べ物、工芸品など、その多様性にある」と語り、今後は「人流・物流の交流に貢献したい」と強調した。

また、今後の経営課題として燃油価格や機材費高騰による運航コスト増加を挙げ、これらのコストを運賃で賄いきれていない現状を認識。「政府の有識者会議での議論も踏まえ、運賃のあり方を検討する方針」と話していた。利用客数増加のため、家族層、個人旅行客、法人ビジネス客のニーズ把握とインバウンド誘致を強化し、機材状況や需要に応じて「増便やチャーター便も検討していく」とも話していた。

当日は就航20周年を記念し、長崎・羽田両空港で感謝イベントを実施。長崎-羽田線(SNJ31/32/33/34/35/36便)の搭乗者へ長崎銘菓「よりより」や波佐見焼の航空安全お守りなどの記念品を配布。長崎空港発のソラシドエア36便では、大村市の「おむらんちゃん」、南島原市の「ベイガ船長」、五島市の「つばきねこ」、波佐見町の「はちゃまる」の現地4自治体のマスコットキャラクターが見送りに参加し、就航20周年を賑やかに祝っていた。

そのほか、同日限定で長崎空港内の店舗(エアポートショップMiSoLa-海空-/麺どころ「つばき・牡丹」/鮨どころ「しょうぶ」)にて5%割引キャンペーンを実施。このキャンペーンでは、当日のソラシドエア長崎発着便の搭乗券(二次元バーコード)を提示し、物販店で3,000円(税別)以上、飲食店で1,500円(税別)以上の利用で5%の割引を提供していた。

加えて、長崎県内10施設・団体では長崎〜東京/羽田線の搭乗券提示で、優待キャンペーンが受けられる「五感で楽しむ長崎」を9月30日まで開催。さらに、エアポートショップ MiSoLa-海空-では、8月1日から9月30日までオリジナルグッズを期間限定販売。公式オンラインショップ「Solaseed MART」では、南島原市の酒造「吉田屋」が製造する「百年甘酒」の取り扱いを開始するなど、就航20周年にあわせて、多くのキャンペーンを実施している。

イベント終了後には、波佐見町にある窯元「高山」の工場に隣接し、体験工房のHSOCA(ハソカ)や宿泊施設(民泊/オープン予定)も併設しているビュッフェレストラン「御堂舎」にて、地元自治体や企業など関係者を招いた「感謝の集い」を開催。こちらのイベントでも山岐社長は、長崎県とのつながりを強調し「自治体との包括的連携協定や機体ラッピングなどを通じた地域活性化への貢献」に言及。今後も長崎の多様な魅力を通して人流・物流の交流に貢献していく意向を示していた。