キャセイパシフィック航空、香港エクスプレス航空の買収を完了

キャセイパシフィック航空

キャセイパシフィック航空は、香港エクスプレス航空の買収を完了した。7月21日、発表した。

香港エクスプレス航空は、海南航空や香港航空などを傘下に持つ、HNAグループの格安航空会社(LCC)として香港を拠点としていた。HNAグループは買収による事業拡大に伴う、多額の負債を削減するため、香港エクスプレス航空をキャセイパシフィック航空に売却した。

最高経営責任者(CEO)には、キャセイパシフィックグループや香港エアクラフト・エンジニアリング(HAECO)などに20年以上携わった、キャセイパシフィック航空のコマース&貨物取締役のロナルド・ラム氏が就任した。会長には、キャセイパシフィック航空のCEOであるルパート・ホッグ氏が就任した。

ルパート・ホッグ会長は、「グループ傘下に香港エクスプレスを迎えられたことを大変嬉しく思う。今回の完全子会社化は利用客だけでなく、香港エクスプレス、そしてキャセイパシフィックグループにとっても有益なものであると同時に、国際航空輸送拠点である香港のさらなる発展にも寄与すると確信している。香港エクスプレスはこれまで通り、ローコストキャリア(LCC)のビジネスモデルを維持しながら独立した航空会社として運航を続けます。また、これまでと変わらぬ運航形態で旅客へのサービスを継続します。利用客には運賃や就航地について、より多くの選択肢が提供されることになる。業務の移行をスムーズに行い、事業のさらなる拡大を推進することで、利用客に一層喜ばれるサービスの提供に向けた取り組みを香港エクスプレスと進めていきます。」とコメントし、既存航空会社と香港エクスプレス航空の事業は相互補完関係にあり、利用者により多く選択肢を与えるものであるとした。

キャセイパシフィックグループは、中長距離路線や短距離主要市場路線を運航するキャセイパシフィック航空、中国本土や短距離アジア線を運航するキャセイドラゴン航空、LCCの香港エクスプレス航空の、香港を拠点とする航空会社3社を傘下に持つことになる。

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