キャセイパシフィック航空、香港エクスプレス航空買収をあすにも発表か 現地紙報道

キャセイパシフィック航空は、HNAグループ傘下の格安航空会社(LCC)である香港エクスプレス航空を買収する見通しであることがわかった。香港紙のサウスチャイナ・モーニング・ポストによると、火曜日にも正式に発表するとしている。

香港を拠点とする航空会社は、スワイヤー・グループ傘下のキャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空、HNAグループ傘下の香港航空と香港エクスプレス航空の4社。買収が実現すれば香港に拠点を置く航空会社のうち3社がスワイヤー・グループ傘下となる。

キャセイパシフィック航空は中長距離路線を中心、キャセイドラゴン航空は中国本土路線をはじめとした短距離路線を主に運航しているフルサービス航空会社で、LCC事業には参入していない。近年は、中国本土の航空会社による中長距離線の開設や、為替、燃油価格の高騰、LCCなどとの競争激化によって厳しい業績だったものの、2018年12月期の通期業績は黒字に転換していた。

HNAグループは巨額の債務に苦しんでおり、事業や資産の売却などを進めている。グループの香港航空もリース会社への航空機のリース料の支払いが遅延しているほか、一部リース機材の返却も視野に入れていると報じられている。

詳細はこちら