トランスアジア航空、解散へ 台湾メディアが速報

トランスアジア航空

台湾のトランスアジア航空が、業績不振の影響で解散することを決定した。現地メディアが相次いで速報として報じた。

報道によると、きょう22日午前に開いた取締役会で、運航の終了と解散を決議した。現地時間22日午後2時(日本時間午後3時)にも記者会見を行い、説明をする見通し。

トランスアジア航空は21日、突如きょう22日の全便の欠航を表明。全便が運航を停止している。影響人数はきょう22日だけで約5,000人とみられている。トランスアジア航空の予約システムは昨日からあす23日以降の全便の販売を停止していた。

トランスアジア航空は1951年、台湾初の民間航空会社として台北で設立。台北/桃園、台北/松山、高雄、台中、花蓮、大阪/関西、東京/成田、札幌/千歳、函館、旭川、仙台、福岡、上海/浦東、上海/虹橋、徐州、長沙、武漢、天津、合肥、重慶、杭州、福州、厦門、南寧、張家界、無錫、マカオ、済州、釜山、シェムリアップ、チェンマイ、バンコクに就航もしくは就航を予定している。2013年にはVエアの前身となる会社を設立し、2014年末に運航を開始したものの、今年9月に運航を停止し、1年間の休業期間に入っている。2014年7月の緊急着陸失敗事故、2015年2月の墜落事故で顧客離れが指摘されていたほか、傘下の格安航空会社(LCC)であるVエアの大幅な債務超過も経営悪化に拍車をかけていた。

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