NEXCO西日本、南九州道・妙見第一橋の通行止め解除まで少なくとも2年 熊本地震で被災

NEXCO西日本は、熊本地震で被災した南九州自動車道の通行止め全面解除まで、少なくとも約2年を要することを示した。

被災した妙見第一橋について、調査の結果、橋桁は上下線とも損傷が局所的で、一部部材に降伏が認められたものの、部分的な取替えや補強により再利用可能とされた。橋脚も一部部材に降伏が認められたが、補強により再利用できる見通し。杭基礎に損傷は認められなかった。

復旧方針は、早期の通行止め解除を最優先とすることを確認した。断層帯上に位置する橋梁の構造については、断層変位の予測が困難であることを踏まえ、落橋などの致命的な損傷を可能な限り回避できる構造とする。供用期間中に同様の地震が再び発生することも想定し、被災後に速やかな応急復旧が可能な構造とする。

検討委員会では、4つの復旧計画案について技術的課題を議論した。現行の桁を極力再利用する案と桁を交換する案(いずれも設計着手から約3年で通行止め解除)、断層交差部の上部構造を連続桁とする案と単純桁とする案(同約2年で通行止め解除)を比較した。今後は早期の通行止め解除を最優先する観点に合致した2案について技術的課題を具体的に検討し、次回の委員会で復旧計画を決定する。

なお、九州自動車道は8月14日から一般車両の通行が可能となっており、一部で対面通行を実施している。川田橋の復旧工事は、2027年末頃に全線4車線での復旧を見込んでいる。南九州自動車道の日奈久インターチェンジ(IC)〜田浦IC間は、8月18日から一般車両が通行できるようになっている。