HIS、中期経営計画を策定 2030年に取扱高1兆円

エイチ・アイ・エス(HIS)

エイチ・アイ・エス(HIS)は、2027年度から2030年度にかけての中期経営計画「HIS Group Vision 2030」を明らかにした。

創業50周年を迎える2030年に向け、旅行事業で培った基盤を土台に多様な事業がシナジーを生むポートフォリオの構築を目指す。最終年度の数値目標は、総取扱高1兆円(2025年度比144%)、売上高5,000億円(同134%)、EBITDA350億円、営業利益250億円(同215%)、営業利益率5.0%、自己資本比率20%、ROIC7%、ROE20%以上、配当性向25%以上としている。

事業ポートフォリオは「コア領域」「ネクストコア領域」「グロース領域」の3つに再編成する。コア領域(日本人向け旅行事業・海外法人の日本人受客・保険・広告事業)はビジネスモデル高度化と生産性向上を追求し、2030年度に売上高3,100億円、営業利益200億円を目指す。ネクストコア領域(ホテル事業・グローバルトラベル・訪日旅行・地域事業・法人事業)はグローバルクロスセルと高収益モデルへの転換を進め、売上高2,500億円、営業利益150億円(同238%)を目標とする。グロース領域(非旅行・新規事業、M&A・CVC投資など)は多角化による新ポートフォリオ戦略を推進し、売上高300億円、営業利益30億円(同1,445%)を目指す。

方針には「AI・テクノロジーと人との協業による変革」を掲げ、ハイパーパーソナライゼーションによるLTV最大化、グローバルネットワークを活用した事業拡大、M&A・投資・提携による新規領域参入、多様な人財の活躍、攻めのグループガバナンス体制の確立をアクションプランとする。AI Transformation(AX)の実現例として、需要予測に基づくダイナミックプライシングでは売上高3%以上向上、業務工数20%以上削減、ハイパーパーソナライゼーションではHIS推奨スコア15%以上向上、回答業務工数30%以上削減を見込む。

グループ全体のM&A戦略では、2030年度までに総投資額400億円、25社(うち上場5社)、売上高450億円、EBITDA45億円を目標とする。株主還元については2027年度上期分から株主優待制度を拡充する予定で、持株数に応じた優待基準の導入や長期保有株主向けの優待新設などを検討する。

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