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ZIPAIR Tokyoの深田康裕社長は4月8日、成田空港で就任会見を開いた。
深田社長は「ニューベーシックを継承し、テクノロジーで進化する」との方針を打ち出し、前社長の西田真吾氏が築いた「ニューベーシックエアライン」のコンセプトを引き継ぎつつ、AIなどの最新技術を活用して成長を目指す考えを示した。
深田社長は1991年に日本航空(JAL)に入社。路線事業企画部収支統括グループ長、顧客戦略部戦略グループ長、路線事業企画部事業マーケティング戦略グループ長、戦略推進部統括マネジャーを歴任した。その後、ZIPAIR Tokyoの準備会社として2018年に設立されたティー・ビー・エル(T.B.L.)に企画マーケティング部長として出向し、4月1日付けでZIPAIR Tokyoの代表取締役社長に就任した。
コロナ禍の2020年に就航したZIPAIR Tokyoは、「ニューベーシックエアライン」のコンセプトを軸として、シンプルで自由度の高いサービスを武器に事業規模を拡大してきた。現在はボーイング787-8型機8機で世界9都市に就航し、2025年末までの累計利用者数は400万人に達した。
深田社長は、こうした成長を支えてきた要因について、「お客さま一人ひとりに合わせて最適なオプションを柔軟に届けてきた姿勢だ」と分析する。そのうえで、今後の成長を支える柱としてテクノロジーの活用を強調。AIなど最新技術の導入を加速し、サービス向上だけでなく、安全面の強化にもつなげたい考えだ。
象徴的な取り組みが、2月から導入を進めているスペースXの衛星インターネットサービス「Starlink(スターリンク)」だ。4月8日時点では保有する8機のうち4機に導入済みで、今後も残る機材への導入を進める。深田社長は「お客さま自身の端末で自由にコンテンツを楽しめる機内体験を通じ、飛行時間をより短く感じられる環境づくりを進めている」と強調。4月末から始まる大型連休中には全機でスターリンクを利用できるようになる見通しだという。
成長戦略についても道筋を示した。ZIPAIR Tokyoは2027年度以降、ボーイング787-9型機を10機程度導入し、2030年代初頭までに事業規模を倍増させる計画を掲げている。今年度は787-8型機を新たに2機導入し、年度末までに10機体制へ拡大する。深田社長は、「増機に合わせて路線ネットワークをさらに拡大し、より多くの方面で利用できる体制を整える」と述べ、定期便だけでなく、季節需要に応じたチャーター便の運航にも積極的に取り組む方針を示した。
ZIPAIR Tokyoは現在、東京/成田からソウル/仁川・バンコク/スワンナプーム・シンガポール・ヒューストン・ロサンゼルス・サンフランシスコ・サンノゼ・バンクーバー・ホノルルの9都市に就航。2026年中には、クアラルンプール線の開設も計画している。