「コートヤード・バイ・マリオット新横浜駅」、開業時期を12月に延期
ところで、乗船中は毎日、ディナーのみレストランに通った。ディナーのみレストランの場所、時間、テーブル番号が指定されている。最も遅い午後9時半は、夜型人間としては悪くない時間。ディナーを終えると午後11時台で、スキップしている人も多そう。かなりの座席があいていたが、特別メニューが提供されたクリスマスイブのみ、賑わっていた。
午後5時台という人は「早すぎる」と文句を言っていたし、全員が希望通りにいかないのも仕方ない。あいていれば希望によって変えてもらえるらしいが、大半の人が午後7時台みたいなゴールデンタイムを希望するだろうし、混み合う時間帯では料理の提供スピードも遅いらしいから、甲乙つけ難い。
昼食は指定されている時間内にレストランに行くと、それぞれテーブルに案内される。大テーブルから少人数向けのテーブルまであり、周りの人との交流も楽しめる。一期一会の旅の出逢いも楽しい。
ディナーは前菜、メイン、デザートともに種類豊富で自身で好きな料理、好きな数を選べる。ゆっくり楽しむにはレストランのほうがおすすめだが、選ぶものによってはビュッフェのほうがクオリティが高いように感じた。
ほぼ終日何かしらを提供しているビュッフェのメニュー数は大変豊富で、日本料理と台湾料理も複数の選択肢がある。ご飯と味噌汁もあるので、和食派の人にも安心。最も美味しいのは、ここでもイタリアンのピザ。職人がひたすら焼いているが、焼き上がるそばから飛ぶようになくなっていく。夜食として毎日通った。
関係者いわく、このクルーズの食品の積み込みは基隆で、日本で積み込む物よりもクオリティが少し劣るという。さらに食べ残しが多い乗客が多いと、その分食品ロスや予算を考慮した仕入れをしなければいけないらしい。確かに、後述するクリスマスイブの夜に提供されたクリスマスビュッフェでは、どう考えても食べられない量をテーブルに並べて写真を撮っている人を複数見かけた。映えを意識しながら生きるご時世を考えると、仕方ないのかもしれない。
基隆出港後の3日目夜、レストランのディナーメニューにはサーロインステーキが登場していて、同行者はなぜか昼から楽しみにしていたが、結果、私には固い脂身が多くて可食部が少ない、同行者には体型に合わせて筆者の2倍くらいのサイズが出てきた。焼き加減は選べずウェルダン。老人が食べたら噛み切れないどころか、差し歯が取れそう。うーん、0点満点。
シェフが切り分けてくれる、ビュッフェのローストビーフのほうがはるかに柔らかく美味。個人的には選択肢の中ではパスタやリゾットなど、イタリアンのメニューに”当たり”が多いように感じた。
那覇港への航海は順調に進み、雲の合間から時々晴れ間も覗く、揺れも落ち着いた優雅なクルーズ。右手に那覇空港がみえると、近づいてきた船から水先案内人が乗船。那覇港には定刻に到着した。
同日の朝には部屋まで、基隆のスタンプが押されたパスポートと入国審査の案内、税関申告書が配布される。このクルーズは5日間のクルーズだが、到着日の指定された時間に下船して、入国審査を受ける必要がある。パスポートと久々に書いた税関申告書、クルーズカードを持って下船。入国審査と検疫を手ぶらで通って、船に戻る。
もう航海は終わって停船しているが、一応旅程は5日間。きょうはクリスマスイブ。食べ物に多大な興味関心を有する同行者は、レストランのメニューを調べていたらしいが、ロブスターなどの特別メニューが用意されていると妙に張り切っている。買い物や観光のために下船した人も多かったようだが、最終日とあってレストランはとても賑わっていた。
前菜とスープ、パスタ&リゾットを経て、メインの「ロックロブスターのオーブン焼き レモンタラゴンバターソース」。もちろんメインは一つと決められていないので、同行者は「柔らかく煮込んだ牛ほほ肉」もチョイスしていた。自制できる人にはいいが、自制できない人にはそこはフードパラダイス。デブ街道を一直線に爆走している。
ちなみにこの日、スパークリングワインも無料提供の大盤振る舞いで、同じグラスを2つもらっている人もいる。すごい。
さらにこの日は、プールサイドでクリスマスイベントが開催されていて賑わっていた。暗闇の那覇港に停泊するクルーズ船で大音量の「江南スタイル」とともに踊り狂う、どこから来たかわからない老若男女、多国籍な人々。後ろのほうにいた我々には、ピンクストラップのおばさま方は見受けられなかったが、きっと最前列のほうで熱狂していたに違いない。ディナーを食べすぎた人には良い運動。
これだけで終わらず、午後11時半から「クリスマスビュッフェ」が開催されるという。大事なことなのでもう一度繰り返すが、”午後11時半からビュッフェ”である。ドーミーインなら夜鳴きそばの提供すら終えた時間に一体何が出てくるのか、ディナーを食べ終えて間もない我々も興味津々。
オープン前に行ってみると、待機している人もいて大混雑の会場、クリスマスイベントから流れ込んだ腹ペコな人々も湧いてきていて、すでに混沌としている。まるで朝ラッシュ時の中央線ホーム。
なぜか厳重に閉じられていた扉が開かれると、予想を超えるディスプレイの数々。深夜とは思えない和洋折衷、多くのフード類に驚いた。乗客はここぞとばかりに写真や動画を撮りまくっている。まだ胃袋にロブスターの余韻が残っていて吟味しながら少量を盛り付ける筆者を横目に、誰もが大きなお皿に満載状態。こうしてクリスマスイブの夜は高カロリーとともに更けていく。
翌朝、8時までに客室をあけるよう求められる。次の出港は同日午後7時半、次の客の乗船までの短い時間で清掃を済ませなければいけない。荷物は午前2時までに客室のドアの外にタグをつけて置いておけば、船の外まで運んでもらえる。翌日の着替えだけ残して、深夜にパッキングを済ませた。
下船は10以上のグループにわけられており、上級会員やランクの高い客室クラスの利用者は早く下りることができる。下船まではビュッフェで食事をとることもでき、我々はプールサイドにビュッフェの食事やコーヒーを軽めに持ってきて、仕事をしながら過ごした。10時過ぎには下船順となり、あっけなく下船。
こうして5日間のクルーズが終わった。東京の寒空の下から逃れて、暖かさが残る沖縄と南シナ海で過ごせたのでとても良い気分転換になった。この日程はクルーズ入門編としては最適で、日本一周や世界一周、と考えている人にはまずは短期間のクルーズを体験してみるといいだろう。
MSCクルーズに限らず、今年も多くのクルーズが催行される予定で、旅行会社の年末年始のセール商品としても販売されている。ぜひ今年は、夢のクルーズ旅行にチャレンジしてみてはいかがだろうか。