ルフトハンザグループ、リアルタイム飛行経路データで空域の効率活用支援 A320を改修

ルフトハンザグループは、エアバスA320型機を改修し、最先端の自動飛行プロファイル転送技術を搭載する。

FANS-Cデジタル通信システムが搭載し、ADS-C EPP(Automatic Dependent Surveillance – Contract Extended Projected Profile)技術により、位置、高度、方向、時刻といった4D飛行経路情報を航空管制局にリアルタイムで自動送信する。管制は今後の飛行経路に関するこのより正確な情報に基づいて、より効率的に空域を管理することで航空機の飛行経路を最適化し、リアルタイムの飛行経路データによって空域を効率的に利用ができるようになる。二酸化炭素排出量の削減や定時性の向上にもつながるという。

対象機材数は134機で、2026年から導入する。欧州委員会(EC)は改修費用の最大50%を負担する。すでにこの技術は、マーストリヒト空域で使用されており、その他の空域への導入も見込んでいる。2028年以降に欧州で新たに導入される機体と航空管制地上システムには、出荷時に搭載されることが義務付けられる。