フィンランド競争・消費者庁、フィンエアーに罰金760万ユーロ 裁判所へ提案

フィンエアー

フィンランド競争・消費者庁は、フィンエアーに対して760万ユーロの罰金を科すよう、市場裁判所へ提案した。

フィンランド競争法に基づいて情報提供を複数回に渡って要請したものの、重大な誤りや不完全かつ誤解を招く情報を提供したという。

スウェーデンとフィンランドの競争当局は、フィンエアーの反競争的行為の疑義を調査していた。フィンエアーはオンライン旅行会社に対し、フィンエアーの航空券をインターネット上で検索する顧客への割引広告の掲載を妨害した疑いがある。フィンエアーはスウェーデンの競争当局に対して、2023年にフィンエアーが広告掲載を制限することを禁じる条項を提示し、当局は受け入れていた。

一方、フィンランド当局は2023年秋、フィンエアーに対して情報提供を要請したものの、正確な情報を提供しなかった。2024年春には予告無しの査察を実施し、違反を立証する証拠を得たという。罰金は手続規則違反に対するもので、調査は継続している。罰金額は全世界の売上高の1%を超えてはいけないとされており、今回の罰金額は0.25%に相当するとしている。

フィンエアーは、この措置は誤解に基づいていると主張している。2020年初頭、国際的に運営しているオンライン旅行会社に対し、商品の価格と内容を消費者に誤解を招かず、透明性のある方法で提示するよう指示した。オンライン旅行会社が航空券価格にすでに含まれているサービスに対し、顧客に追加料金を請求していたという。スウェーデン当局との合意に伴い、2023年夏に欧州全土の旅行会社に対する措置を終了している。市場裁判所で回答を予定している。

詳細はこちら