スカイマーク、東京/羽田〜札幌/千歳線で臨時便 11月に計6便
ユナイテッド航空は10月29日、東京/成田〜コロール線を開設した。東京/成田からの以遠権を活用した路線で、日本とパラオを結ぶ唯一の直行便となる。
運航日は東京/成田発が水・土曜、コロール発が木・日曜の週2往復。機材はビジネスクラス16席とエコノミークラス150席の計166席を配置したボーイング737-800型機を使用する。往路のUA143便は東京/成田を午後5時55分に出発し、コロールには午後10時50分に到着。復路のUA142便はコロールを午前11時25分に出発、東京/成田には午後4時に着く。日本とパラオの時差はなく、所要時間は東京/成田発が4時間55分、コロール発が4時間35分となる。
ユナイテッド航空はグアムベースの機材と乗員を活用して、東京/成田からの以遠権を活用した路線拡大を進めている。2024年10月27日のセブ線(1日1往復)を皮切りに、今年5月1日にウランバートル線(週3往復)、7月11日に高雄線(1日1往復)を開設。コロール線は以遠権路線として4路線目となる。
ユナイテッド航空の桐山謙一アジア・太平洋地区営業担当支社長は、「これまでグアム経由で約半日かかっていた日本〜パラオ間が、5時間かからずに結ばれる。大きなアドバンテージだ」と説明。観光や友人・親族訪問(VFR)、歴史を学ぶ教育旅行などのほか、プレミアムレジャーの需要がある北米からの乗り継ぎ客の利用を見込む。
週2往復の便数については「増やしていきたいという思いはある」としつつ、「既存のグアム経由をコンビネーションさせることで、色々なパターンが組める」と往路・復路で直行便とグアム経由便を組み合わせるプランも提案した。
成田空港では記念式典が開かれ、ユナイテッド航空のスティーブン・モリッシー国際規制・政策担当副社長が「パラオは特別な場所。日本とアメリカのお客様にとって、太平洋で最も美しい島々への新たな玄関口になる」と挨拶した。
式典にはパラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア大統領も出席し、「パラオにおける交流、貿易、観光の発展に向けた大きな一歩になる」と就航を歓迎。日本の政府開発援助 (ODA)によって建設された、コロール島とバベルダオブ島を結ぶ「日本・パラオ友好の橋」を引き合いに出し、「今回の直行便はまさに日本とパラオのかけ橋。家族、ビジネス、様々な機会を繋ぐ橋になる」と語り、関係者らとともに鏡開きで就航を祝った。
東京/成田発の初便は153人が利用し、午後5時46分に出発。放水車によるウォーター・サルートで見送られ、パラオに向けて飛び立った。
■ダイヤ
UA143 東京/成田(17:55)〜コロール(22:50)/水・土
UA142 コロール(11:25)〜東京/成田(16:00)/木・日