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エア・タヒチ・ヌイのコマーシャル・マーケティング&アライアンス担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのヴァイテア・コーラー氏は、現在週2往復を運航している東京/成田〜パペーテ線について、「アジアへのゲートウェイとして重要な路線」とし、今後も運航を継続する方針を示した。
エア・タヒチ・ヌイは現在、フランス領ポリネシアの首都であるパペーテから、東京/成田・ロサンゼルス・オークランド・シアトル・パリ(ロサンゼルス経由)の5都市を結ぶ路線を運航しているが、このうち週2往復を運航しているシアトル線は、2026年1月28日での運休が決まっている。
都内で会見したコーラー氏は、「全てのネットワークを分析し、変化をもたらす決断をした」と説明。シアトルへの直行便は運休するが、アメリカン航空やアラスカ航空とのコードシェアにより、ロサンゼルス経由で引き続き結ばれるとした。
一方で、唯一のアジア路線である東京/成田線については、アジア圏は重要なマーケットであり、路線再編の対象には含まれていないと明言。
現在の東京/成田線は、東京/成田発が火・金曜、現地発が月・木曜の週2往復。全体の利用客のうち日本人は28%、日本以外のアジア圏が15%、ヨーロッパや中東などからの乗り継ぎ客が29%、残りの33%がタヒチ人だといい、コーラー氏は「マーケットが偏らず多様化している。いいバランスだ」と分析する。
2026年の夏スケジュール以降は運航日を変更し、東京/成田発を月・金曜、タヒチ発を木・日曜とする。これは、メインターゲットの一つであるハネムーン客の利用も多い、現地のクルーズ船の運航日に合わせるためだといい、「日本だけでなく、アジア各国の旅行会社からのフィードバックをもとに決定した。より多くのハネムーンのお客さまにご利用いただきたい」と説明した。
また、東京/成田線においては例年、夏季に2か月程度の運休期間を設けており、2026年も6月18日から9月4日までの運休が決まっている。コーラー氏によると、夏季に需要が高まるパリ線をデイリー運航に増便するためで、シアトル線の運休により機材繰りに余裕が生まれることから、2027年以降は運休期間を設けず通年運航とする計画だという。
コーラー氏はこのほか、運休するシアトル線に替わる新規路線計画にも言及。オークランド線が好調であることから、短期的にはオーストラリアなどオセアニア圏を検討しているものの、「市場の成長と需要次第だが、長期目線ではアジア圏も考えている」と話した。