大阪・関西万博から横浜花博へ“バトンタッチ式” 公式キャラ「トゥンクトゥンク」もPR

きょう10月13日に最終日を迎えた大阪・関西万博で、2027年に横浜市で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」(横浜花博)へのホストシティ引継ぎ式が行われた。大阪市の横山英幸市長と横浜市の山中竹春市長が出席し、フラワーリースで“バトンタッチ”した。

大阪ヘルスケアパビリオンで開かれた式典では、横山市長が「半年間にわたって皆さんとともに駆け抜けてきた。4月13日が昨日のことのように思い出される。大小課題はあるが、大きな事故なく乗り越えられた」とあいさつ。開幕前は批判も多かったと振り返り、「実際に始まってみると一気に空気が変わった。皆さんがSNSで写真を展開し、会場のプラスの空気が世の中に発信されたことで多くの方にお越しいただけた」と謝辞を述べた。

▲フラワーリースで“バトンタッチ”式を行った大阪市の横山英幸市長(左)と横浜市の山中竹春市長

続いてあいさつに立った山中市長は、「大阪・関西万博が大成功を収めたことで、閉幕が近づくにつれ“万博ロス”という言葉が生まれた」と言及。「世界とつながり未来を描いていくという大阪・関西万博のコンセプトを、横浜にそのまま引き継ぎたい」と話し、「大屋根リングの木材も一部、再利用したい。いいですよね?」と横山市長に呼びかけた。

式典の終盤には横浜花博の公式マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」が登場。両市長とハイファイブするなど愛嬌を振りまき、来場者に横浜花博をアピールした。

横浜花博は2027年3月19日から9月26日まで、横浜市瀬谷区と旭区にまたがる旧上瀬谷通信施設で開催される。米軍から2015年に返還された約242ヘクタールのうち、約100ヘクタールを活用する。テーマは「幸せを創る明日の風景」。日本での博覧会国際事務局(BIE)認定・国際園芸家協会(AIPH)承認の最上位(A1)クラスの博覧会は、1990年に大阪市で開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博)」以来37年ぶり。