トキエア、取締役に堀江貴文氏 1区間100万円チャーターも

トキエアは、東京都内で事業戦略発表会を開き、実業家の堀江貴文氏を取締役したことを明らかにした。

エンターテインメント企業のLANDが、トキエアの株式のうち32.34%を取得した。LANDの和田直希氏が共同代表として、トキエアの代表取締役社長CEOに就任している。堀江氏はHIUインベストメントを通し、LANDの株式の24.7%を取得した。

トキエアは定期便の運航が少ない平日を中心に、チャーター便事業を開始する。法人向けチャーターアプリ「ソラパス(SORA PASS)」を展開し、新潟・名古屋・神戸・札幌/丘珠を拠点に地方間を結べるようにする。100社限定で1区間通常150万円から250万円のところ、100万円(税別)で貸し切ることができるキャンペーンも実施し、事前申し込みを開始した。堀江氏は自身のオンラインサロンの企画として、2月に神戸から隠岐、壱岐を巡るホッピングツアーで活用したいとの考えを示した。1社4区間までで、機体ラッピングオプションも設ける。

さらに、スーパーアプリ「TOKIKAND」では、交通や病院・レストラン予約、決済・マイレージ・ポイント連携といった生活インフラを統合したサービスを展開する。

また、燕三条エリアを拠点に、国産の軽量スポーツ飛行機(LSA)の製造に着手する考えを表明した。アメリカ市場への展開を見込んでいる。

和田CEOによると、トキエアが保有するATR機の変動費はボーイング767型機の約8分の1、ボーイング737型機の約4分の1程度で、大手航空会社が撤退する不採算路線でも充分に黒字化が可能であるとした。1月には20%台だった座席利用率も、9月には7割台にまで上昇している。2027年の黒字化を目標としている。