JAL、乗員飲酒問題で再発防止策提出

JAL JA17XJ A350-900

日本航空(JAL)は、機長の飲酒により遅延便が発生し、国土交通省から厳重注意を受けたことに関連し、再発防止策を提出した。

飲酒リスクの有無を多角的かつ定量的に評価するため、「健康管理情報」を基軸に置き、その他の情報を組み合わせた新たな飲酒傾向管理スキームや体制のを、外部専門家の知見を得て構築し、10月から暫定運用を開始する。本運用は12月にも開始する。

経営と全運航乗務員の対話を10月から2026年3月にかけて実施し、コミュニケーションの強化や意識改革に取り組む。グループ長と運航乗務員とのグループミーティングの頻度を、2026年4月から3か月に1回を毎月開催に増やす。運航乗務員に対する従来より踏み込んだ内容のアルコール教育、役員や部門長への教育、全社員を対象とした健康推進施策などの取り組みも実施する。

再発防止策は、飲酒傾向管理の仕組みを中心に外部専門家の知見を踏まえて見直しを行い、11月末に改めて提出する。