新日本海フェリー、舞鶴〜小樽航路に新造船「けやき」を投入 11月14日から

新日本海フェリーは、舞鶴〜小樽航路に投入する新造船「けやき」を11月14日の小樽発舞鶴行きで初就航することを決定した。

三菱重工業下関造船所で建造しており、全長199メートルで、総トン数は約14,300トン。トラック約150台と乗用車約30台を積載できる。旅客定員は286名。

船内は京都・歴史をコンセプトに、上品で優雅、温かみのある船内デザインを追求し、3層吹き抜けのエントランスとシースルーエレベーター、初導入のプロジェクションマッピングを駆使したスクリーンルーム「龍宮」、船首部には2層吹き抜けのフォワードサロン、最上階には露天風呂や多目的ルームを備える。

コース料理を提供するグリルレストラン「大江山」、2層吹き抜けのフォワードサロン「白竜」、タブレットオーダー式のレストラン「しゅてん」など随所に京都や丹後ゆかりの名称や意匠を取り入れている。

全客室でスターリンクを活用した「フェリーWi-Fi」を提供する。最大220Mbpsの高速衛星通信が可能で、料金はauとau Starlink Direct専用プラン利用者は無料、それ以外は24時間1,500円。サービスはKDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する。

船室はオーシャンビューの浴室を設けたスイートルームのほか、専用テラス付きデラックス、シャワー・トイレが完備されたステート洋室、家族旅行に最適なステート和洋室、ペットと同伴できるウィズペットルームを用意する。

国内のフェリーでは初採用となるダックテールを含む最新鋭の省エネ船型、アンチローリングタンクとフィンスタビライザーの併用による省エネ型減揺システムなどの採用により、従来船と比べ省エネルギーが実現できるという。