みんなで大家さん、成田空港近接地のプロジェクトで分配金遅延

みんなで大家さん販売が販売する、不動産共同投資商品「みんなで大家さん」の一部商品の分配金が遅配していることがわかった。

成田空港近接地に「GATEWAY NARITA」の建設プロジェクトに投資する「みんなで大家さんシリーズ成田」商品18商品が対象で、出資者に説明するメールを送付した。

メールによると、1号から18号商品のうち、偶数号は4月以降、奇数号は5月以降の賃料の支払いが行われていないという。「弊社はテナントからの期日までの賃料入金を信じ、その実現に向けて本日まで交渉を続けておりましたが、力及ばず、最終的に入金がなされず、このようなご報告となりましたことを心より深くお詫び申し上げます」として、「テナントからの賃料入金がされ次第、早急に分配を行います」としている。

テナントはみんなで大家さん販売のグループ会社で、2024年6月に公表された行政処分により、「テナントの資金確保の計画に重大な支障が生じた」と説明している。賃料支払の資金を確保するため、グループ会社の資産売却活動を行っているという。

「GATEWAY NARITA」は敷地面積約44.5万平方メートル、総延床面積約38万平方メートルの大型プロジェクトで、開業時期は2027年3月を予定しているとした。

「みんなで大家さん」は、共生バンクとグループのみんなで大家さん販売、都市綜研インベストファンドが共同で運用や販売を手掛けている。東京商工リサーチによると、シリーズ成田の18商品には、約38,000人が2,000億円程度を出資しているという。