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ベッセルホテル開発は、レクー沖縄北谷スパ&リゾートの「ダイヤモンドスイート」を、7月12日にリニューアルする。
ホテル評論家の瀧澤信秋氏が監修し、「ホテル業界初」や「沖縄最大級」、「唯一無二」の体験を追求した。瀧澤氏の監修は、ベッセルイン高田馬場の「BABAスイート」に次ぐ第2弾。
プレミア棟最上階、7階の客室に入ると、「USEN MUSIC」によるゆったりとした沖縄民謡に出迎えられる。圧巻なのはその広さと開放感。客室はメゾネットタイプで、面積はテラスを含め373.3平方メートル。真っ先に目に入るのは、同社調べでホテル業界初となる100インチの大型テレビ。非日常の映像体験が可能となるこだわりの一つ。当初はエレベーターで搬入が可能と想定していたものの、実際は階段で運ぶことになったという。
3種類の枕、3ブランドのアメニティ、2種類のシャワーヘッド、2種類のコーヒーマシン、2種類のヘアドライヤーを「使いやすさと美しさの両立」をテーマに導入。アメニティは従来のアロマセラピーアソシエイツに加え、エラバシェ、ミキモトの3種類、シャワーヘッドはNoend、ヘアドライヤーはダイソンとマグネットの2種類で、選ぶ楽しさやパーソナライズされた体験も提供する。瀧澤氏は大規模なチェーンホテルでは難しいこのような体験が可能なのは、中小規模のホテルの強みであると強調。メーカーは他の製品と比較されることを嫌がる傾向にあるという。
防水ポータブルテレビを使って、バルコニーやプール、バスルームなどの好きな場所で映像を楽しめるほか、2階のベッドルームにもテレビを新設した。セルジュ・ムーユのフロアライト、イデーのチェアなど、デザイン性と快適性を両立した上質な家具を厳選している。
リゾートホテルでありながらもワーケーションなどの仕事のニーズにも対応できるよう、ハーマンミラーのアーロンチェアを導入。複数の電子機器の充電ニーズに対応するため、電源も多く設けた。
ビール、ソフトドリンク、日本茶や紅茶のほか、赤・白ワインも無料。6種類36個のネスプレッソカプセル、36個のブルーシールアイスクリーム詰め合わせも含まれている。
アメリカンビレッジを一望できるプライベートプールとバレルサウナ、ジャグジーを擁するテラスには、新たに水風呂を導入。ミニキッチンにはホシザキの業務用製氷機を設置。大量の氷をサウナの水風呂に投入することで、水温を6度下げる効果があり、水温の高い沖縄でも満足度の高い水風呂を堪能できるという。
想定単価は平均約40万円で、季節などによって20万円台から50万円台へ変動する。リニューアル前から単価は据え置かれ、顧客満足度や稼働率の向上を見込んでいるという。定員は7名で、18歳以下は定員に含まないことから、家族連れや3世代旅行、法人利用などでは割安感もあるとしている。
瀧澤氏は、リニューアルにより単に料金を引き上げるのではなく、価格に見合ったもしくはそれ以上の満足度を提供できるように改善したと話す。消費者や運営者、メディアの3つの視点で監修し、ホテルを泊まるだけの体験から、宿泊者のニーズに寄り添った価値の高い体験に変化させた。
発表会で瀬尾吉郎代表取締役社長は、ダイヤモンドスイートは沖縄県最大級の広さに加え、プール、サウナ、キッチン、天然温泉などハード面では非常に優れた設備を備えているものの、「ソフト面にはまだ課題がある」と瀧澤氏に依頼した理由を述べ、「ソフト面でも大変素晴らしいものができた」と自信を示した。
レクー沖縄北谷スパ&リゾートは、ベッセルホテル開発として初のリゾートホテルとして、2020年3月に開業。現在は沖縄県北谷町で、レクー本館とプレミア棟のほか、ベッセルホテルの本館と別館の4つのホテルを運営している。北谷町は民間と協力して地域活性化を進めており、瀬尾社長は「オーナーとともに、北谷町や沖縄県の活性化に貢献したい」と話した。(取材協力:ベッセルホテル開発)