エア・インディア、国際線長距離便を15%削減 777でも点検実施

エア・インディア AI 787-8 VT-ANA

エア・インディアは、アーメダバードで墜落したAI171便の整備状況を明らかにした。

機体の主要点検は2023年6月に実施され、次回は12月に予定されていた。また、右エンジンは3月、左エンジンは4月に点検が行われ、いずれも問題はみあたらなかった。機長は1万時間以上、副操縦士は3,400時間以上の飛行経験があるベテランだった。

また、インド民間航空総局(DGCA)から求められていた、ボーイング787型機33機の安全点検は、これまでに26機で完了したという。

機体の点検に時間を要しているほか、イランや中東の空域閉鎖、夜間離着陸制限などが重なり、長距離路線での欠航が相次いでいるという。事故以降、6月19日までに83便を欠航とした。

この他に、ボーイング777型機の点検も実施するため、6月20日から7月中旬ごろまで、国際線長距離便の約15%を減便する。これにより予備機を確保する。

日本路線では東京/羽田発が6月23日・30日と7月7日・14日、デリー発が6月22日・29日と7月6日・13日の計8便が欠航となる。

この他に、トロント、シカゴ、サンフランシスコ、ワシントン、ミラノ、ロンドン、バーミンガム、コペンハーゲン、ウィーン、ナイロビ、シドニー、メルボルン、ソウル/仁川発着路線で欠航となるほか、香港とドバイ発着路線でナローボディ機への変更が生じる。