サウジアラビア、観光分野に約110億米ドルを投資 12万人の新規雇用創出

サウジアラビア観光省は、観光分野に約110億米ドルを投資し、12万人の新規雇用を創出すると発表した。アーメド・アル・カティーブ観光大臣が明らかにした。

観光省と投資省が策定した、「観光部門投資イネーブラープログラム(TIEP)」に定めたもので、主要観光地に対する民間投資を促進し、2030年までに年間GDP40億米ドル増やす。

政府が保有する土地へのアクセスや開発プロセスの合理化、市場参入の障害を軽減させるほか、事業コストの削減や業界の成長促進のための規制の調整を行うことで、国内外の投資家に魅力的な投資機会を設ける。

また、サウジビジネスセンターと連携し、観光投資ファンストップショップを今年後半にも立ち上げる。観光エコシステムの全てのサービスをワンストップで提供し、オンラインの統合やデジタル体験も加え、投資を支援する。

アーメド・アル・カティーブ観光大臣「サウジアラビア王国は、世界に豊かな多様性と文化を提供しています。『ビジョン2030』は、王国を世界的な観光大国へと導くものであり、王国の観光セクターは経済多角化への重要な推進力となっています。2023年には、観光事業ライセンスの需要が390%増加しましたが、これは始まりに過ぎません。今後10年間で、王国は観光分野で世界トップの投資国となるでしょう」とコメントした。

2023年には、観光客数が当初計画より7年前倒しして1億人を突破するなど、観光客数が急伸している。新たな目標を、2030年までに1億5,000万人としている。