キャセイパシフィック航空、純利益97億8,900万香港ドル 2019年以来の黒字化、2023年12月期

キャセイパシフィック航空

キャセイパシフィック航空は、2023年12月期の決算を発表した。最終損益は97億8,900万香港ドルの黒字で、2019年以来の黒字となった。

売上高は944億8,500万香港ドル、1株あたり利益は140.8香港ドルだった。このうち旅客収入は559億5,100万香港ドルとなった。座席利用率は85.7%で前期比12.1%増加した。旅客便数はコロナ前の70%、乗り入れ都市は約80都市に回復した。需要の大きい、香港〜ロンドン/ヒースロー線は1日最大5往復体制に回復した。

2019年以来となる、1株あたり0.43香港ドルの株主配当を実施する。香港政府が保有する優先株の買い戻しを実施しており、7月末までにすべての買い戻しを完了する見通し。つなぎ融資枠は利用しなかった。

2023年のグループの従業員数は前年比15%増の約3,000人増え、新型コロナウイルスの影響で退職した元従業員2,000人が復帰した。中国本土で客室乗務員とパイロット候補生の採用も開始した。

今年度には、第2四半期にはコロナ前の80%水準の運航を予定しており、高品質で持続可能な成長を確保することを目標とし、5,000人を新規採用する。長距離路線向けボーイング777-300ER型機には、新ビジネスクラス「アリアスイート」を導入する。

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