JAL、13年ぶりの貨物専用機公開 767-300ER改造、2月19日から運航

日本航空(JAL)は2月8日、ボーイング767-300ERを改修した貨物専用機の初号機(ボーイング767-300BCF、機体記号:JA653J)を成田空港で公開した。同社にとって約13年ぶりの貨物専用機で、2月19日から近距離アジア線で運航を始める。

JALは昨年5月に発表した中期経営計画のローリングプランで、拡大する物流需要の取り込みを図るため、貨物専用機を導入することを決定。保有する27機(うちリース11機)の767-300ERのうち、3機を貨物専用機に改修して使用する。

JA653Jは最初に改修が完了した機体で、改修を行っていたシンガポールのパヤ・レバーから1月17日午後に東京/成田に到着していた。旅客機と同様の白地に鶴丸の塗装で、客室の窓は全て埋められ、機体前方に「JAL CARGO」のロゴが入る。ドアも乗務員や荷主が出入りする左側前方の「L1」以外は埋められ、使用できないようになっている。

上部貨物室にはパレット24台(最大32トン)、下部貨物室にはパレット3台とコンテナ9台(同16トン)を積載できる。航続距離は10,460キロ。

当初は東京/成田・名古屋/中部を拠点に、ソウル/仁川・上海/浦東・台北/桃園に運航する。将来的には国内線でも運航して稼働率を高め、貨物積載率の最大化を図るほか、顧客ニーズに応じてチャーター便や臨時便も設定する。

2機目の改修は完了済みで、3月にも運航を開始する。3機体制となるのは2025年度の見込み。

■ダイヤ
JL6719 東京/成田(15:50)〜台北/桃園(18:55)/月・火・水・木・金
JL6718 台北/桃園(21:00)〜名古屋/中部(00:40+1)/月・火・水・木・金
JL6749 名古屋/中部(02:10)〜ソウル/仁川(04:25)/火・水・木・金・土
JL6750 ソウル/仁川(05:55)〜東京/成田(08:15)/火・水・木・金・土
JL6783 東京/成田(22:00)〜名古屋/中部(23:20)/月・火・水・木・金
JL6783 名古屋/中部(00:40)〜上海/浦東(02:40)/火・水・木・金・土
JL6784 上海/浦東(04:15)〜東京/成田(08:10)/火・水・木・金・土・日
JL6785 東京/成田(22:55)〜上海/浦東(01:40+1)/土