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JAL、A350-1000モチーフのホテル客室 羽田直結のヴィラフォンテーヌに展開
日本航空(JAL)と住友不動産ヴィラフォンテーヌは、羽田空港第3ターミナル直結のホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港で、JALの飛行機の客室をモチーフにしたコラボルームを1月26日から展開する。
2月2日にJALが国際線就航70周年を迎えるタイミングに合わせたもの。1月24日に運航を開始した新旗艦機のエアバスA350-1000型機が客室デザインのモチーフになっており、赤・黒・白が基調の「JALらしい配色」になっている。赤の色味は機内で実際に使用している壁紙のサンプルから色合わせするなど、色のバランスに特にこだわった。
ベッドの上には、旧クラスJシートのファブリックをアップサイクルしたクッションを置いた。2014年の国内線インテリア刷新に伴って発生した余剰原反(ロール生地)を活用したものだという。
コラボルームは8168号室から8192号室までの全24室。羽田空港発着のJALの国際線就航都市が24か所あることにちなんだ部屋数で、各客室の部屋番号を示すパネルに、24空港の3レターコードを付けた。手前の客室からホノルル(HNL)・サンフランシスコ(SFO)……と就航順に割り振られており、一番奥の8192号室は3月に開設予定のドーハ(DOH)となっている。内装は全室共通。
客室前の廊下には滑走路をイメージしたカーペットを敷き、「旅に出るワクワク感」を表現。壁にはJALが運航してきた歴代機材の写真を、各時代の背景解説とともに飾った。
JALは2022年から、羽田空港周辺のホテルと連携したコラボルームを展開。東京ベイ東急ホテルで2022年4月に「JAL WING ROOM」、同年11月に「JAL 787 10th Anniversary Room」、2023年7月にグランドニッコー東京 台場で「JAL FLIGHT & RED SUITE」を展開し、今回で4例目。2023年2月頃に企画を立ち上げ、準備を進めてきたという。
これまでのコラボルームは、室内にフライトシミュレーターや飛行機の実際の座席を設置するなど、どちらかと言えば客室滞在をマニアックに楽しむ“濃い内容”のものだった。一方で今回は、3レターコードやクッションなどといったこだわりはあるものの、“マニア的要素”は比較的薄い。企画を担当したJALマイレージ・ライスタイル事業本部ライフ・コマース事業部の加藤孝弥さんは、「キャビンをイメージした客室を通して空の旅を感じてもらうことで、旅への意欲を掻き立てるように設計した」と狙いを話す。国際線が発着する第3ターミナル直結のホテルで「JALらしさ」を打ち出した客室を展開し、ホテル滞在を楽しんでもらうだけでなく、羽田空港を使った国内・海外旅行を訴求したい考えだ。
宿泊プランは1泊1名23,350円から(2名1室利用)。ホテル内の温浴施設「天然温泉 泉天空の湯 羽田空港」が利用でき、JAL国際線70周年記念のトートバッグやネックストラップなどの記念グッズが付く。予約サイト上での設定期間は12月31日までとなっているが、住友不動産ヴィラフォンテーヌの村田尚之・羽田統括部長によると、「お客様の反応を見ながら。内容を変えていくということもあるかもしれない」という。