炎上のJAL機、脱出時に機内アナウンスシステムが作動せず 安全な3か所の出口から全員脱出

日本航空(JAL)は、1月2日の札幌/千歳発東京/羽田行きJAL516便(エアバスA350-900型機、機体記号:JA13XJ)が着陸後、海上保安庁の航空機と衝突して機体が炎上した事故の詳細を明らかにした。

同便は、新千歳空港を定刻より25分遅れの午後4時15分に出発。順調に飛行した後、羽田空港のC滑走路に午後5時47分に着陸した直後、海上保安庁の航空機と衝突した。運航乗務員3名、客室乗務員9名、乗客367名(幼児8名含む)の計379名が搭乗していた。

脱出時に機内のアナウンスシステムが作動しなかったため、客室乗務員がメガホンと肉声で案内。安全に脱出できる出口を客室乗務員が判断し、3か所から乗員乗客全員が脱出した。乗客にはけがの有無を確認し、帰宅までのサポートを実施した。乗客のうち打撲が1名、体調不良によるクリニック受診が13名となっている。機体は全損した。

運航乗務員への聞き取りによると、管制からの着陸許可を認識し、復唱氏た後、進入・着陸操作を実施したという。

JALでは、「現在詳細な状況や事故原因については調査中であり、当社としても調査に全面的に協力してまいります」としている。

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