ANA、羽田〜八丈島線でSAFを継続使用 東京都が助成、小池都知事も視察

全日本空輸(ANA)は、東京都の助成を受け、東京/羽田〜八丈島線で継続的に持続可能な航空燃料(SAF)を使用した運航を開始した。

ANAは、2020年から東京/羽田発の定期便でSAFを使用しているものの、東京都の助成により、1日3往復6便を運航している、東京都を結ぶ同路線で継続的にSAFを使用する。羽田空港で往復分の給油を行う。期間は12月25日から2024年5月までを予定している。

SAFの使用割合は、年内と春休み、ゴールデンウィークのそれぞれ1週間は10%、それ以外は1%。東京/羽田〜八丈島線を1往復した場合、燃料消費量は約8キロリットル、二酸化炭素排出量は約38トン。実証実験期間中には約100キロリットルのSAFを使用し、約400トンの二酸化炭素排出量を削減する。

SAFは羽田空港の共同タンクに貯蔵されることから、特定の路線や便に物理的なSAFを搭載するものではないものの、帳簿上では同路線で二酸化炭素排出量を削減したものとして計上される。

搭載初日には、東京都の小池百合子知事が羽田空港で給油風景を視察。ANAの井上慎一代表取締役社長が案内し、説明した。

ANAグループでは、2050年に二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指している。2022年度には航空機の運航での二酸化炭素排出量を、2019年度比24.3%減の932万トン削減した。