Klook、違法「白タク」手配業者の商品を非表示に 監視強化へ

旅先体験予約サイト「Klook(クルック)」を運営するKlook Travel Technologyは、本誌による「白タク」の手配斡旋報道を受け、当該サプライヤーの商品を非掲載としたことを明らかにした。

「白タク」とは、営業許可を受けた緑ナンバーの車両ではなく、自家用車の白ナンバーで無許可で違法運送を行っているタクシーのこと。道路運送法に違反しており、違反者には3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される。また、利用者も事故などの際に補償を受けることができない可能性もある。

本誌は12月13日、クルックで予約した配車車両が「白タク」であるとのレポートを掲載していた。同社広報担当者は掲載前、「十分なライセンス文書ならびに法令遵守を証明することができないパートナーとは取引をしていない」として、「白タク」の手配斡旋を否定していた。

クルックの広報担当者は12月15日、「当社が定める手順に沿って事実確認を行い、違反が確認されたため、当該サプライヤーの商品はすでに非掲載となっております。また、法規制を遵守していないサプライヤーには、罰則の適用や取引停止など措置を取る手順となっております」として、サービスを提供していたYichuxingとの取引を停止したことを明らかにしている。YichuxingはBB-Tripを通じて配車されていた。

クルックでは、全てのサプライヤーに再度、日本の法制度に準拠した車両以外の配車は行わないことを再度強く要請し、法令遵守の徹底を呼びかけたとしている。また、全てのサプライヤーの全車両を常時チェックすることは困難ではあるものの、今後はサプライヤーが所有する車両のナンバープレートの写真の提出を求めるなど、サプライヤーの法令遵守体制の監視を強化するという。