JAL、国際線の新旗艦機エアバスA350-1000公開 2024年1月就航、ボーイング777-300ER置き換えへ

日本航空(JAL)は、国際線の新機材として導入するエアバスA350-1000型機の初号機(機体記号:JA01WJ)を、フランス・トゥールーズのエアバスのデリバリーセンターで現地時間12月13日に公開した。2004年7月に導入された現行のボーイング777-300ERに代わる新たな国際線フラッグシップとして、2024年1月24日から東京/羽田〜ニューヨーク線で運航する。

エアバスA350シリーズの長胴型機材で、全長は国内線で運航しているA350-900型機よりも約7メートル長い73.8メートル。A350-900型機の初号機(機体記号:JA01XJ)には「挑戦のレッド」と呼ばれる特別塗装を施したが、A350-1000型機の初号機は通常塗装で引き渡された。

客室はファーストクラスが6席、ビジネスクラス54席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス155席の計239席仕様。現在のフラッグシップであるボーイング777-300ER型機と比べ、ビジネスクラスが5席、エコノミークラスが8席多くなる一方、ファーストクラスが2席、プレミアムエコノミークラスが16席少なくなる。

各クラスの座席配列は、ファーストクラスは「1-1-1」配列、ビジネスクラスは「1-2-1」配列、プレミアムエコノミークラスは「2-4-2」、エコノミークラスは「3-3-3」。ファーストクラスとビジネスクラスは、JALとして初めて扉付きの個室タイプとなっている。また、機内エンターテインメント(IFE)は全クラスで4K解像度モニターを導入。Bluetoothでワイヤレスイヤホンと接続できる。

就航当初は東京/羽田〜ニューヨーク線で隔日運航する。年度内に2・3号機を導入予定で、2号機の導入後は同路線に毎日投入する。3号機の受領後は東京/羽田〜ダラス/フォートワース線にも投入する計画。

JALはA350-1000型機を13機発注。初号機は当初、11月下旬の就航が予定されていたが、サプライチェーンの混乱などで製造が遅れたことから、二度にわたって延期となっていた。

▲ファーストクラス

▲ビジネスクラス

▲プレミアムエコノミークラス

▲エコノミークラス