インド、2,000ルピー札の流通終了

インド中央銀行

インドの中央銀行にあたるインド準備銀行は、2,000ルピー札の流通を終了する。

5月に発表していたもので、保有している2,000ルピー札は、同日までに銀行口座に預け入れるか、他の紙幣へ交換することが求められている。インド準備銀行によると、9月1日時点で7%相当の紙幣が流通したままだという。法定通貨として存続するもののの、インド中央銀行とのみ交換ができる。

インドでは2016年11月、1,000ルピー札と500ルピー札の廃止を突如発表し、その後に新紙幣として2,000ルピー札を導入することで、流通紙幣の不足を補った経緯がある。インド中央銀行は、他の券種が充分な量流通したことから目的を達成したとしており、2018年から19年にかけて造幣を中止していた。

在インド日本国大使館などは、両替所などで2,000ルピー札を差し出された場合、念のために他の紙幣で受け取ることを推奨している。